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「Zen 5」Deep Diveレポート #1 - Zen 5コアとRyzen 9000シリーズ

マイナビニュース / 2024年7月16日 23時46分

残念ながらEPYCに関しての情報はこの程度に留まっているが、なかなか楽しい事になりそうである。とりあえずGranite Rapidsを迎え撃つ準備は十分に出来ている様だ。
Ryzen 9000シリーズ

そんなZen 5コアを搭載するRyzen 9000シリーズであるが、当初のラインナップはこの4製品(Photo10)。出荷開始は7月31日とされる。現状はまだあまり細かい話は無いが、Ryzen 9 9900X vs Core i9-14900K(Photo11)、Ryzen 7 9700 vs Core i7-14700K(Photo12)、Ryzen 5 9600 vs Core i5-14600K(Photo13)の3つを示し、いずれも大きなアドバンテージがあるとした。また変わったところでは、Ryzen 9 9700X vs Ryzen 7 5800X3Dでのゲームでのフレームレート比較も行い、3D V-Cacheのハンデがあっても平均12%の性能向上が実現しているとした。

また熱抵抗を15%削減したことで、同じTDPなら温度を最大7℃下げられるとしている(Photo15)。まぁこれはヒートシンクの種類とかにもよるのだろうが。またRyzen 7000シリーズと比べて、基本消費電力を落としながら、性能はむしろ改善しているとする(Photo16)。

細かいところでは、OC Memoryでは最大DDR5-8000まで、定格動作ではDDR5-5600までサポートしたとする(Photo17)。このスライドの最後に出て来たCurve Shaperの説明がこちら(Photo18)。要するに、よりきめ細かくOC時の動作を制御することで、よりギリギリまで動作周波数を引き上げられる様にした、という事である。このCurve Shaperと組み合わせる形で利用するPBOは健在であり(Photo19)、6~15%の性能改善が可能としている。

次にチップセットの話。800シリーズはこの4製品が提供予定とされる(Photo20)。USB 4が必須なのはX870/X870Eのみで、B850/B840はUSB 3.2のサポートのみ。構成そのものは以前こちらで触れた格好で、今度はX870が基本となり、これを2つ繋げたのがX870E、X870の機能削減版がB850になる感じだ。B840はA620あたりのRefreshという事だろうか? 拡張性が必要ない用途(例えばNUCの様な省スペースPC)向けという感じに見える。

ちなみにIntelは依然として、CPUから出るx4レーンをPCIe 4.0に据え置いている。それもあってか、こんなスライド(Photo21)も示されていたが、ちょっと趣味が悪い様に思う。とはいえ、今年後半には消費電力が低い(=爆熱ではない)PCIe 5.0 SSDがコンシューマ向けにも出てくる模様なので、確かに一理あると言えばあるのだが。

ということで、現状Ryzen 9000シリーズの情報を簡単にまとめてみた。7月末には出荷ということで、その頃には詳細な評価結果もお届けできるかもしれない。もう少々の辛抱である。
(大原雄介)



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