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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第11回 行と列を削除する操作手順

マイナビニュース / 2024年7月22日 11時0分

上図には「氏名」の列が表示されていないが、実際には「氏名」の列も同時選択されている、と考えて頂きたい。結果は以下の図の通り。選択していた「氏名」、「生年月日」、「性別」、「メールアドレス」の列だけが残り、それ以外の列がすべて削除される。なお、この場合は「削除された他の列」という名前でステップが記録される仕組みになっている。

そのほか、「列の削除」や「他の列を削除」を右クリックメニューから実行することも可能となっている。

Excelに慣れている方なら「列の削除」は問題なく行えるだろう。通常のExcelと異なる部分は、「他の列を削除」というコマンドも用意されていること。こちらも便利に活用できるので、あわせて覚えておくとよい。
フィルダーを使った行の削除

続いては、“不要な行”を削除するときの操作手順を解説する。こちらは、Excelと大きく考え方が異なる部分となる。Excelのように、行番号を右クリックして「削除」を選択する、といった操作には対応していない。

パワークエリは、各列をカラム(項目、フィールド)、各行をレコード(1件のデータ)として扱う仕組みになっている。これは表計算ではなく、データベースに近い考え方といえる。よって、「行の削除」は「レコードの削除」に該当する操作となる。

このため、「X行目を削除する」といった処理は、少し例外的な指定方法と考えなければならない。X行目ではなく、何らかの条件を指定して“削除するレコード”を指定するのが基本だ。

行を削除する方法は何種類か用意されているが、よく使用するのは「フィルター」だ。簡単な例を紹介していこう。フィルターを使用するときは、各列にある「▼」ボタンをクリックする。

すると、その列に入力されているデータが一覧表示される。これらのうち、削除したいデータのチェックを外してから「OK」ボタンをクリックする。

上図のように指定した場合、性別が「-」または「女」の行が表から除外され、性別が「男」の行だけを残したデータ表に加工できる。

このように、指定したデータ(行)だけを抽出できる機能が「フィルター」となる。「どのデータを削除するか?」というより、「どのデータを残すか?」と考えた方が分かりやすいかもしれない。

「フィルター」は通常のExcelにも用意されている機能なので、中級者以上の方なら詳しく説明しなくても使い方を理解できるだろう。これまでの連載で何度か紹介してきた「合計の行」を削除する工程も、基本的な考え方は同じである。

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