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物流の2024年問題にドライバー目線で挑むコカ・コーラ ボトラーズジャパン

マイナビニュース / 2024年7月24日 12時22分

画像提供:マイナビニュース

労働基準法の改正に伴い2024年4月1日より、トラックドライバーの時間外労働上限が年間960時間に制限された。加えて、「荷待ち時間・荷役作業時間の合計は2時間以内とし、すでに2時間以内の荷主業者は1時間以内となるように努める」とする政府ガイドラインも2023年6月に出されるなど、いわゆる「2024年問題」として働き方改革が進む一方、物流業界の人手不足が進むことや輸送能力の低下、物流の停滞などが懸念されている現状がある。

そうした中、世界的にも名高いコカ・コーラの製品製造・販売を手掛け、日々市場へと流通させているコカ・コーラ ボトラーズジャパンではどのような対策を行っているのか、2024年問題に対する取り組みを推進する上での同社の想いも含め、同社のSCM本部 ロジスティクス統括部 ロジスティクス戦略グループ統括部 グループ統括部長を務める髙木宏治氏にお話を伺った。

物流のネットワークを最適化する「メガDC」という存在

同社では、2016年5月から物流ネットワークの最適化として「新生プロジェクト」を進めてきた。その一環として建設されたのが、同社のシステムとして国内最大級の製品保管容量と出荷能力を備える基幹拠点「メガDC(自動物流センター)」だ。もともとあった工場に隣接する形で建設されてきており、2021年2月には埼玉県比企郡に埼玉メガDCを、2022年7月には兵庫県明石市に明石メガDCを稼働させた。並行して約70の物流拠点の統廃合を行いつつ、メガDCでは自動設備を導入することで、在庫の削減を図り、輸送効率を向上させ、首都圏および近畿圏の物流体制を支える存在だという。

そうしたメガDCの特長は、在庫を抱えず、入荷分をそのまま仕分けし出荷を行う「クロスドッキング方式」を採用した点にあるとする。同方式を採用することで、セールスセンターの倉庫作業は減少され、在庫管理スタッフの省人化のほか、エリアの巡回を行うルートカーごとに製品が仕分けされた状態で入荷されるため、ピッキング作業を行うことなく積み込みをすることが可能となり、セールスパーソンの業務負荷軽減にもつながっているという。

また、自動化設備として注目なのが日本では同社のみが導入しているという「RORO(roll-on/roll-off)ステーション」。これは500mlペットボトル製品約1500ケースを一括して無人でトラックに出し入れできる自動設備だ。

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