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ソフトバンクが第1四半期決算を発表 - 売上7%増&営業利益23%増の増収増益

マイナビニュース / 2024年8月6日 21時54分

なお、今回の株式公開買い付け(およびその後に予定されているLINEヤフーの自社株式消却)の後も、ソフトバンクとNAVERがAホールディングスの50%ずつを保有している状況は変わらず、LINEヤフーに対して両社が影響力を持つという状況は変わらない。LINEヤフーは総務省からネイバーとの資本関係見直しを含めた検討を求められている状況だが、資本関係の見直しについて宮川社長は「短期的に結論を出すことが難しい」「ソフトバンクとNAVERの事業戦略を判断基準として今後議論を継続してまいりたい」と語るにとどまった。

○ファイナンス事業

ファイナンス事業は、売上が20%の増収、営業損益も75億円の改善で黒字転換と好調。PayPayは連結売上高で19%の増収、連結EBITDAで2年連続の黒字となり、四半期ベースで初の黒字化になったという。SBペイメントサービスの決済取扱高は前年同期比21%増で、このセグメントについては順調のひとことのようだ。

○次世代インフラ構築

次世代インフラの構築については、AIデータセンターの構築について、シャープ堺工場跡地へのAIデータセンター建設について進捗を報告。土地・建物だけでなく電源設備や冷却設備なども転用することで、早期の展開が可能だという見通しを示した。このほか、生成AI時代のマーケットリーダーを目指すための成長投資を行い、それも含めた財務基盤強化として2,000億円規模の社債型種類株式の発行登録を行うことを発表した。

○質疑応答

宮川社長のプレゼンテーションに続いては質疑応答の時間が設けられ、宮川社長が対応した。以下に主なやりとりの内容を紹介する。

――総務省でNTT法についての議論の論点整理があった。今後の議論についての意見を。

宮川:何度も言っているとおり、特別な資産を有して公共的な役割を担うNTTにはNTT法による規律が必要と考えている。他の事業法でもカバーできるというが、その議論をする時間があるなら、セキュリティやインフラの話をするべきだという考えは変わらない。是々非々で議論をするが、これまでの見解を変えるつもりはない。

――楽天モバイルが契約数を伸ばしていることへの受け止めと、それへの対抗策は。

宮川:デイリーで数字を見ていて、(楽天モバイルが)春先くらいからえらくがんばって見えるとは感じている。ただソフトバンクへの影響はほとんどない。純増分が我々が見ていたマーケット以外のところから湧いているのではないか。がんばっていただいて、“4大キャリア”と言われるポジションまできていただくほうが健全じゃないかと思う。LINEMOはベストプランを発表して、「楽天への対抗でしょう」と言われるが、そのとおり。中容量をほしいというお客さんの声が大きかったので、投入してみたら見込みより好調で、やってよかったと思っている。

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