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Ryzen 5 9600X & Ryzen 7 9700Xを試す - Zen 5の先駆け、処理性能と電力効率は明確に優秀

マイナビニュース / 2024年8月7日 22時0分

となっており、5%程度になるものの性能向上が見られる。ちなみにCore i5-14600Kが最速なのは、POV-Ray V3.8世代は拡張命令の最適化が進み、Noise FunctionにAMD系はavx-genericカーネルを使うのに対し、Intel系だとavx2fma3-intelカーネルを使う事が影響しているのだろう。
○◆TMPGEnc Video Mastering Works V7.0.33.33(グラフ4)

TMPGEnc Video Mastering Works V7.0.33.33
ペガシス
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw7.html

今回は先にこちらの結果を示したいと思う。絶対的な性能という意味では18fpsにも及ばない程度でしかないから、実用性としては低い(Ryzen 9 7950Xだと30fpsを超える)とは言えるが、それはともかくとして、このテストでは長時間にわたって連続稼働する関係で、動作周波数はBase Frequencyに近いところで推移すると考えられる(実際後で出てくるが、TMPGEnc実施中の消費電力を比較するとRyzen 9000系は圧倒的に低い)。そこでBase Frequencyでの比較とすると

という事になる。同じコア数同士で比較すると13~27%のエンコード速度向上というのは中々大きく、このあたりからも性能の高さが透けて見える感じだ。

●PCMark / Procyon / GeekBench / 3DMark
○◆PCMark 10 v2.1.2701(グラフ5~10)

PCMark 10 v2.1.2701
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/pcmark10

ではもう少し広範なベンチマークという事で、まずはPCMark 10を。Overall(グラフ5)を見るとEssential~Extendedでは割とRyzen 9000系が有利ではあるのだが、Applicationは逆にちょっと落ち込み気味になっているのが不思議である(Ryzen 7 7600Xが妙にスコアが高いのも謎)。

Test Group(グラフ6)で言えば、強いて言えばRyzen 7 7800X3Dが(動作周波数が低い事もあって)やや性能が下の方になるが、それ以外は大差ない印象である。実際Essential(グラフ7)もRyzen 7 7800X3D以外は差が無いし、Productivity(グラフ8)もそんな印象。ただSpreadsheetのスコアがRyzen 9000系だけ伸びているのはちょっと不思議である。生データを確認してみたが、特に何か特定の処理が高速という訳ではなく、どの処理も満遍なくRyzen 7000系に比べて処理時間が短くなっており、この辺りはIPC向上の効果が出やすかった、ということかもしれない。Digital Contents Creation(グラフ9)も、ほぼ動作周波数の比ではあるのだが、処理的にはMax BoostというよりはBaseに近いところで動作していると思われ、となると動作周波数的にはRyzen 9000シリーズはむしろ落ちている筈なのに、性能が上がっているという辺りは、やはりコア更新の効果であろう。

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