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Ryzen 5 9600X & Ryzen 7 9700Xを試す - Zen 5の先駆け、処理性能と電力効率は明確に優秀

マイナビニュース / 2024年8月7日 22時0分

最後がOffice Applicationでのテスト(グラフ10)なのだが、WordとかEdgeはともかく、ExcelとPowerPointで妙にRyzen 9000系の落ち込みが激しい。試しにExcelでのテスト結果を抜き出したのが表2であるが、なぜかExcelStart(Excelの立ち上げ)だけが他に比べて1秒以上遅くなっており、これがスコアに悪影響を及ぼしたものと思われる(逆にその他の処理は言うほど遅くない)。これはPowerPointも同じで、やはりPowerPointStartが1秒ほど他より遅くなっているのが原因である。何故これが起きるかは謎だが、とりあえず立ち上げてしまえばあとは他と遜色ない性能であることが判ったのは一安心である。

○◆Procyon v2.8.1207(グラフ11~14)

Procyon v2.8.1207
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/procyon

次はProcyonであるが、又もや色々動かない(今回で言えばPhoto EditingとVideo EditingのBatchが途中で止まる)ということで、Office ProductivityとAIのみの結果をご紹介する。ちなみに最新版はv2.8.1251で、あるいはこれが問題の修正版の可能性はあるのだが、ちょっとテストをやり直す時間は取れなかった。

ということでまずグラフ11がOverallである。Office Productivityはまぁ穏当な結果、AIはやはりRyzen 9000シリーズ優位という感じである。

Office Productivityの内訳(グラフ12)であるが、こちらは幸い(?)ExcelStartとかPowerPointStartの様なテスト項目がない事もあり、飛び抜けて値が違うというような項目もなかった。総じて今回の5つのCPU、どれも大差ないという感じの結果であるが、そもそもOffice Productivityの様な処理でCPU性能がそこまで大きく効くという事は考えにくいので、これは妥当な結果だと思われる。

一方AI、今回はInference Countを示した(グラフ13)が、テスト毎に結果が違い過ぎて判りにくいので、Ryzen 5 7600Xの結果を100%とした相対性能で示したのがグラフ14である。一番下に幾何平均をまとめてあるが、Ryzen 5 9600Xで45%、Ryzen 7 9700Xで63%の性能向上というのは、やはりIPCの向上が上手く作用した事よりもAVX512の性能が倍になった事が関係しているのだと思われる。実際IPCの向上だけでは説明が付かない性能アップとして良いかと思う。
○◆GeekBench ML 0.60(グラフ15~18)

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