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なぜ興味のある動画ばかり流れる? ショート動画「TikTok」怖いぐらいの工夫

マイナビニュース / 2024年8月15日 22時0分

このように、InstagramやYouTubeという大手が追いかけているものの、先行しているTikTokが圧倒的にリードしています。その理由は、TikTokが「ユーザー目線で使いやすいように徹底的に考えられている」ことにあります。
TikTokがショート動画でリードする4つの理由

TikTokが成功したのはショート動画であるため、とよく言われますが、実はそれだけではありません。ショート動画アプリは、以前からVine(ヴァイン)などがあったものの、成功したとは言えませんでした。TikTokでは、ショート動画であることに加えて、スマホユーザーに特化した「表示・閲覧の優れた仕組み」を用意したことにあります。

TikTokは、アプリを起動した瞬間に動画再生がスタートします。YouTubeのように再生ボタンを押すことなく、いきなりあなたに適した(とTikTokが判断した)動画が流れます。次への移動は、動画を上に「飛ばす」だけ。縦スクロールで飛ばすように操作するだけで、次々と動画を楽しめます。スマホで動画を見ることに徹した作り込みです。

このUI革命とも言える作り込みは、複数の動画をまとめて読み込むブロック先読み込みで成立しています。複数の動画をセットのようにして先に読み込むため、「飛ばす」動作で素早く次々と動画を見ることができます。このUIの素晴らしさが、TikTok成功の大きな要因です。

成功理由の要因の1つは「優秀なレコメンド」です。レコメンドとはお勧め動画のことで、ユーザーの趣味嗜好に合う動画をTikTok側が自動選択して表示しています。このレコメンドはあらゆるネットサービスで行われていますが、TikTokでは他社ではあまり重要視されていない「閲覧時間でのレコメンド」を行っています。

一般的にレコメンドは、いいね・シェア・保存・ハッシュタグ・コメント・フォローフォロワー(F/F)などの関係性から判断しています。TikTokでは、これに加えて「その動画を何%まで見たか」という点でレコメンドしているのです。

たとえば、アイドルに興味がある人がTikTokを使っていたとします。この人は、一般的なニュース動画が表示されても興味はありませんから、すぐに飛ばします(閲覧時間は短くなる)。それに対して、乃木坂46の素敵な動画が流れてくれば、じっと見ることになり閲覧時間は長くなります。つまり、TikTokは「その動画を何%まで見ていたか」をチェックして、その人に最適な動画をレコメンドするわけです。

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