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38歳バリキャリ女子の「卵子凍結」 - 突きつけられた厳しい現実、その先に見えたもの

マイナビニュース / 2024年9月7日 10時30分

――費用はどれくらいかかったのでしょうか

私の場合は、1回の卵子凍結費用として初期費用(検査費用や診察代など)や手術代で約50万円。そこに保存のためのランニングコストがかかってきます。のちほどお話しますが、私の場合は2回目以降の卵子凍結をしたため、これにさらにプラスの費用がかかってきました。

――決して簡単に出せる金額ではないですね。また、いつでも採卵できるわけではないと思います。月経や排卵という不確定要素が多い中で、スケジュール調整など、どのように仕事と両立させたのでしょうか?

私の仕事には、打ち合わせや丸1日使って行うワークショップなどがありました。打ち合わせは基本的に午後に入れてもらっていたのですが、ワークショップは、日付をずらせないため、そういう仕事は多少減らすようにしました。事前に卵子凍結のことは周囲に伝えていたので、受け入れてくれました。

――事前に伝えていたことで、周りの方も理解しやすかったのですね。そのほかにも工夫したことはありましたか?

必ず病院は朝一の予約を取るようにしていました。あとは資料作りを極力午前中に全部やって、午後は打ち合わせといった流れに。私の通っていた病院は、待合室以外にテーブル席もあり、wi-fi環境も整っていたので、そこで仕事をしていました。
つきつけられた厳しい現実

――さまざまな準備の上で卵子凍結を行ったんですね。その結果はどうだったのでしょうか……?

1回の採卵で14個取れたのですが、保管できたのは2個だけでした。これは想定外でした。そもそも1回で10個ぐらいとれると最初は思っていたんです。これもやっぱり情報不足ですよね。とれない可能性もあるかもしれないけど、元気だしとれるでしょ、と考えていました。この事実にだいぶ落ち込みましたね。

――ではその後、再度手術をしたのでしょうか?

その後、担当医師とも相談し、2個の卵子凍結で未来に可能性を残すには、確率が低すぎるという話に。そこで、2回目の手術を決意・実施し、追加で3つの卵子を凍結することができました。ですが、合計5つでは不安を感じていたのもあり、最終的には4回手術を行い、全16個の凍結を行いました。

――4回……。それは想像していたものとは、大きく異なったのですね。とすると、当初予定していた費用感ともズレがあったのではないでしょうか?

そうですね、当初は簡単に取れると思っていたので。お金も1回分の50万ぐらいを想定した費用を確保していたぐらいでした。ですが、最終的に卵子凍結を4回やって全部で約150万円かかりました。

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