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38歳バリキャリ女子の「卵子凍結」 - 突きつけられた厳しい現実、その先に見えたもの

マイナビニュース / 2024年9月7日 10時30分

そういう意味では多少の余裕を持って卵子凍結をする必要があると思います。もちろん、(2~3回分を)一気に貯めてからやるとなると、その分時間もかかってしまうので、1回分をまずは貯め、2回目、3回目は再度貯金をして、そのタイミングで実施するのもアリなのかなと。

あとは本当に何個取りたいのか、というのを自分の中で決めておくことも大切だと思います。

――費用面でも大きな負担だったと思いますが、身体面においてつらかった・大変だったことはありますか?

排卵誘発注射や薬などによって、おなかが大きくなったり、むくんだり、体のおもだるさなどはもちろんつらかったです。ただ、私は体より心の方がつらかったですね。

(注射などの影響で)情緒不安定になり、何もないのにいきなりボロボロ涙が出てきたりするんです。打ち合わせ前に涙が出てきたらどうしよう、と不安になることもありました。
凍結後に起きた気持ちの変化

――大変なことも非常に多かったと思いますが、4回の手術を終えたあと、気持ちに変化はあったのでしょうか?

子どもがほしいかもと思いました。3回目を終えたあとは、どうしてもほしいとかは思わなかったんです。でも、4回も大変な思いをしてやったということは、そういうことなのかなと感じました。

(妊娠の)可能性はやっぱり残しといてよかったと思ったのと、じゃあ今後どうするか、また動かなきゃ、といったマインドの変化がありました。

4度の卵子凍結を終えて

――4度の手術を終えて、改めて凍結前の生活で気にかけた方がよいと感じたことはありますか?

すごく重要だなと思ったのは睡眠でしたね。睡眠は圧倒的に足りていなかったので、睡眠をとっておくとよかったのかなと思いました。あとは健康的な生活を送る、体をあたためるのが大事なのかなと感じました。
※あくまで個人の意見となります

――やっておいてよかったことは?

私が1番やってよかったのは、周りの人にきちんと話したことです。全部理解してもらえる、賛成してもらえるかというと、そうじゃないかもしれない。それでも、伝えることは相手にとってコミュニケーションや仕事をしやすい状況につながると思います。

――では、最後に卵子凍結を考えている方へメッセージをいただけないでしょうか

情報をインプットしてほしいです。受ける・受けないどちらの選択でも、いろいろ調べた上で、自分が決めたことであれば、それを間違いだとは思わず進んでいただけたらと思います。

取材終了後、寺西さんは「どんな決断であろうと、それぞれが尊重し合えるような世の中になるといいですね」と、筆者に声をかけてくれました。キャリア・ライフプランともに多様化する現代において、選択肢が増えることも重要です。ただ、それと同じだけ、互いの決断を尊重し、認め合うことが、私たちに求められているのではないでしょうか。

※この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています

矢吹結花 やぶきゆか 編集者・ライター。旅とお酒とスポーツが大好き。ライフスタイルやヘルスケア系の記事を担当しています。 この著者の記事一覧はこちら
(矢吹結花)



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