【決算深読み】ソニーの2024年Q1決算はゲームと映像が好調牽引、通期計画も早々の上方修正
マイナビニュース / 2024年8月8日 16時32分
音楽分野の売上高は前年同期比23%増の4420億円、営業利益は17%増の859億円、調整後OIBDAは30%増の1077億円となった。為替のプラス影響や音楽制作におけるライブ興行収入の増加、ストリーミングサービスの売上増加が貢献した。
ストリーミングサービスの売上高は、音楽制作が前年同期比5%増(円ベースでは19%増)、音楽出版が20%増(同35%増)の伸びを記録。ストリーミングサービス市場における有料会員の増加、新興国での市場拡大、音楽配信業者による価格改定の影響もあり、市場全体が拡大していることが追い風となり、事業成長しているという。
松岡執行役員は、「The Orchardを通じたインディーズ市場の拡大を捉えたエコシステムの構築に戦略的に取り組んできた成果や、新興国においても世界50カ所のThe Orchardの拠点により、楽曲のデジタル配信や、最新テクノロジーを活用したデータ分析サービスを提供して、事業を拡大している。新興国での戦略投資を積極的に進めてきたことで、南米、インド、アフリカで確固たるプレゼンスを確立できた」と自己評価した。
また、ソニー・ミュージックエンタテインメントに所属するYOASOBIが海外市場で成功した例のように、The Orchardが、国や地域を超えたヒットを創出することに貢献している点も強調した。
2024年度通期見通しは、売上高では前回公表値から500億円増加し、前年比7%増の1兆7400億円、営業利益は150億円増加し、前年比9%増の3300億円、調整後OIBDAは、200億円増加の前年比14%増の4200億円とした。
映画分野の売上高は前年同期比5%増の3373億円、営業利益は29%減の113億円。調整後OIBDAは2%減の278億円となった。「テレビ番組制作における納品作品数の減少や、劇場公開作品数の減少などにより、ドルベースでは減収だったが、為替がプラスに影響して増収になった」という。
2024年前半の米国における現状興行収入は、ストライキの影響によって、前年同期比で2割程度低くなっているという。だが、2024年6月以降、主要スタジオから、大型作品の公開が増加しており、徐々に改善が進むと予測。同社においても、「バッドボーイズ RIDE OR DIE」、「The Garfield Movie」がヒット。8月9日から公開予定の「IT ENDS WITH US」はトレーラー公開から24時間の視聴回数が約1億3000万回を記録。「優れた原作の発掘と映画化という取り組み成果のひとつになると期待している」と述べた。
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