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【決算深読み】ソニーの2024年Q1決算はゲームと映像が好調牽引、通期計画も早々の上方修正

マイナビニュース / 2024年8月8日 16時32分

また、Crunchyrollの有料会員数が増加したことも増収につながっている。Crunchyrollの有料会員数は、2024年7月に1500万人を突破。アニメ市場の急速な拡大を取り込んでいるという。「鬼滅の刃 柱稽古編、怪獣8号、僕のヒーローアカデミアなどの作品も貢献している。日本のアニメクリエーターとの強いパートナーシップにより、コンテンツを拡充している。価格的にも魅力的な水準で価値を提供できる。また、Amazon Prime channelとのグローバル配信契約を締結し、2023年10月の米国での配信に続き、2024年4月からブラジル、フランス、インドでも配信を開始している。多言語対応にも力を注ぐ」と述べた。さらに、北米とオーストラリアのみで展開していたCrunchyroll Storeを、欧州34カ国に拡大。アニメファンとのエンゲージメント強化を図るという。

加えて、全米41カ所の劇場で食事を楽しみながら鑑賞できる「プレミアム・ダイン・イン・シアター」を展開する米Alamo Drafthouse Cinemaを買収し、約400万人の会員との接点を生かして、映画、ゲーム、音楽、アニメなどのコンテンツとのシナジー、AlamoとCrunchyrollとの連携も進めることになる。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント内に、ソニー・ピクチャーズ・エクスペリエンスを新設し、Alamoを中心とした体験型ライブエンタテインメント事業を強化していく考えだ。

映画事業の2024年度通期見通しは、売上高は前回公表値から400億円増加し、前年比2%増の1兆5200億円、営業利益は50億円増加の同6%増の1250億円、調整後OIBDAは50億円増加の同2%増の1750億円とした。

テレビとカメラは中国市場の動向を注視

エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野の売上高は前年同期比5%増の6009億円、営業利益は15%増の641億円、調整後OIBDAは12%増の901億円となった。2024年度通期見通しは、売上高が前回公表値から500億円増加の前年比1%減の2兆4200億円、営業利益は据え置き、同1%増の1900億円。調整後OIBDAも据え置き前年並の2900億円とした。

ソニーグループ 執行役員 財務IR担当の早川禎彦氏は、「テレビの減収はあったものの、為替のプラス影響があった。日本、欧州、北米では主要製品カテゴリーでは想定通りに推移したが、中国ではテレビ市場の大幅な縮小と、ソリューションを含むデジタルカメラ市場の大きな伸長が見られた」という。

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