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大河原克行のNewsInsight 第315回 パナソニック「ナノイー」が累計出荷1億台を達成、次の大台到達へ「車載」と「海外」の存在感

マイナビニュース / 2024年8月9日 19時1分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックくらしアプライアンス社は、同社独自のナノイーデバイスの累計出荷台数が、2024年6月に1億台に到達したと発表。8月2日に、滋賀県彦根市の同社彦根工場HIKONE KIZUNA館において、説明会を行った。

個人向け家電から公共空間へ拡大するナノイーデバイス

パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部の南波嘉行事業部長は、「ナノイーは、水から生まれ、人も、空気も美しくするパナソニック独自のクリーン&ビューティーテクノロジーである。ナノイー技術を通じて、世界中の人々に快適な暮らしを提供することを目指してきた。今後は、白物家電を基盤に、グローバルビジネスの拡大と、車載向け事業を拡大して、搭載領域を広げるとともに、グローバル展開を推進することで、2030年度には累計出荷2億台を目指す」と、今後の成長戦略を打ち出した。年間1500万台規模の出荷を目指し、それに向けて生産ラインを強化していくという。

同社によると、累計1億台の出荷のうち、白物家電向けが約半分、車載向けが約15%を占めているが、2億台を達成する時点では車載が半分を占めることになるという。また、国内向けが55%となっているが、今後は、中国、アジア、欧州でも事業を拡大させる考えだ。

なお、同社では、ナノイー出荷1億台記念ロゴを制作した。入社5年以内の若手社員24人が参加している彦根工場ブランディング活動を通じて制作。ロゴのデザインコンセプトは、ナノイーの搭載領域の広さを知ってもらうこととし、「きれいなの、いいな。」のタグラインを入れている。ロゴは、彦根工場の壁面投影やネックストップなどに活用されるという。

ナノイーデバイスは、同社の空気清浄機やヘアドライヤーをはじめ、44商品群に搭載しているほか、全国の鉄道会社15社、自動車メーカー9社115車種にも搭載。さらに病院や老人ホーム、学校、レストラン、エレベータなど、さまざまな公共空間でも採用が広がっている。パナソニックグループ以外では51社が、ナノイーを搭載した商品を展開。欧州、中国、ASEANをはじめとして、世界107の国と地域に商品を提供しているという。

ナノイーを導入している京阪電気鉄道では、「ナノイーXを導入したプレミアムカーは、澄んだ空気を感じるといった声がある」とコメント。東武鉄道では「お客様から臭いに関する意見をもらうことが少なく、快適な室内空間の提供に寄与している」と述べている。小田急電鉄では、「競合他社の空気清浄機に比べて、メンテナンス周期が長く、検査周期との整合を取りやすい」と評価。TOSEIでは「海外での知名度の高さがあり、ナノイーを搭載していることが、他社や他店舗との差別化につながっている」と語った。また、トヨタ自動車マリン事業室では、「船にもナノイーが搭載されることを待っていたという声もあり、安心感にもつながっている」という声があがっているという。

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