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Ryzen 9 9950X & Ryzen 9 9900Xを試す - Ryzen 9000シリーズ全モデルでZen 5を改めて詳細評価

マイナビニュース / 2024年8月14日 22時0分

Sandra 20/21 31.139
SiSoftware
https://www.sisoftware.co.uk/

今回はフルバージョン、といってもCache/Memory Latencyを追加しただけだが、こちらをお届けしたいと思う。まずグラフ109/110がDhrystoneであるが、前回そもそもRyzen 5/7は消費電力を抑えている関係で動作周波数も低くなっているのではないか? という推定をご紹介した。では制限が大幅にあがったRyzen 9は? というと、確かに性能があがり、Ryzen 9 9900XですらCore i9-14900Kに肉薄。当然Ryzen 9 9950XはCore i9-14900Kを上回ってはいるのだが、意外にもRyzen 9 7950Xよりはやや低い程度であった。もっとも後で出てくるが、消費電力そのものもRyzen 9 7950Xよりは微減になっており、ほぼ性能と消費電力のバランスが取れた格好になっている。まぁXモデルだから、もっとピーク性能が欲しければ自分でUEFI SetupなりRyzen Masterなりを使ってOC動作すればよく、デフォルトは穏当なところに設定しておく、ということかもしれない。これはこれで理解ができる設定である。あとMT+MCはともかく1TではRyzen 7000系と比較して明確に性能が伸びているのも再確認できた。

Whetstone(グラフ111・112)も傾向は同じである。ちなみに.NETに関しては、スコアを見る限り1T動作でも内部的にはMT+MCに近い動き方をしてるように見える。元々は仮想マシンでの性能比較のために行っていたが、次回やる機会があったらもう.NETは外した方が良さそうだ。

Cryptographic Test(グラフ113~116)であるが、まずAESのEncryption/Decryption(グラフ113・114)はもうメモリ帯域か何かがボトルネックになっているとしか思えない。もっと正確に言えば、メモリコントローラの帯域というかI/Fがボトルネックになっているようだ。結果を見ると、Ryzen 9000シリーズが揃いも揃ってほぼ同じスコアを出している事、それとRyzen 7 7800X3Dが1TではRyzen 9 7950Xを上回っているのに、MT+MCではRyzen 9 7950Xが上回っていることからこれが見て取れる。もうCPU性能に関しては、Ryzen系は完全に飽和している感じだ。

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