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3万円超の高級日本酒「百光」が売れるワケ - SAKE HUNDREDの高価格帯戦略に迫る

マイナビニュース / 2024年9月1日 14時10分

画像提供:マイナビニュース

Clear社が手掛ける日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」は、四合瓶一本数千円が一般的な日本酒業界において数万円~数十万円の高価格帯で日本酒を販売。今年の7月には1600万円の酒蔵ツアーを提供するなど、その戦略は他社と一線を画す。同ブランド立ち上げから5年を迎えた昨年(23年)の累計売り上げは40億円を達成した。

高級日本酒市場の開拓者ともいえるSAKE HUNDREDは、フラグシップ日本酒である「百光」のアップデートを実施し、冬には「新百光」として登場させる。そこで今回は、同ブランドの戦略とともに、百光へのこだわりをブランドオーナーである生駒龍史氏に聞いた。
美味しさを超えた価値提供をする日本酒ブランド

「SAKE HUNDRED」は、『心を満たし、人生を彩る』をブランドパーパスに掲げた高級日本酒ブランド。スペックや美味しさを超えた価値を提供することで、日本酒の魅力を世界に発信していくという。

では、"スペックや美味しさを超えた価値"とは、どんなものなのか? 生駒氏に尋ねると、ラグジュアリーブランド『HERMES(エルメス)』での体験を例に挙げた。

「(エルメスで)"時計のバンドを買う"という30分で終わる行為を、僕は1週間前からカレンダーに入れるんです。店に入るだけでドキドキして、買い物を終えたら高揚感を得て、誰かに共有したくなる。これがブランドですよね。エルメスが僕に提供してくれたものは、バンドの機能を超えた"人生のときめきや彩り"なのです」

続けて、「これだよな、と。これが日本酒でできるようになれば、金額やマーケットという壁も越えていける。日本酒が大好きでこの仕事をしているので、どうすれば(市場が)広がるかをいつも考えるわけです。その答えが、情緒的な価値を伴ってラグジュアリーなブランドをつくっていくこと。これが数十年、百年先の未来をつくると考えています」と言葉に熱を込めた。

日本酒の出荷量は1973年をピークに減少しており、日本酒市場は年々縮小していっている。これを右肩上がりにするべく、生駒氏はグローバル市場においてラグジュアリー指標で評価されるブランドを目指し、SAKE HUNDREDを誕生させた。
時代を切り拓く酒「百光」

そんな同ブランドが、最初に手掛けたのは「百光」という日本酒だ。3万8,500円という高価格帯ながら、2024年醸造分の1万本の抽選販売に対し、7万人の応募が殺到。まさに入手困難な酒といえるだろう。

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