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3万円超の高級日本酒「百光」が売れるワケ - SAKE HUNDREDの高価格帯戦略に迫る

マイナビニュース / 2024年9月1日 14時10分

「(酒蔵を持たないブランドだけに)造りがいいだけでしょと言われかねない。ですが、PDCAを回してつくった種麹を持っていき、これを使っているから美味しいんですよと伝える。営業やブランディングだけでなく、研究など常に新しいことをやっています」

SAKE HUNDREDは酒蔵を持たないが、実は社員が企業研究生として東京農業大学で研究に取り組んでいる。麹と同じく酒の香味を大きく左右する「酵母」という菌があるのだが、この菌は土や木、葉など自然界に多く存在する。生駒氏はそれらを自ら採取し、オリジナル酵母として生み出すために提案。同ブランドでは、将来それらを使い、新たに至極の一品を生み出そうと必死に研究を行っている。
「百光」の楽しみ方

百光はどう楽しむとよいのだろう?

「基本的にお客様が美味しいと思う方法をとっていただければと思いますが、百光は温度が低い方が甘みが研ぎ澄まされます。少し酸がたって、非常にいいバランスになるんです。冷凍庫に入れて、マイナス2度~マイナス5度ぐらいになったときに飲んでいただくとシャープな味になって最高です。冷やしてキンキンの状態で飲んだあとは、室温で自然と温度を上げると膨らみが出てきて美味しいです。その変化も楽しんでほしいですね」

では、食べ物と合わせるなら?

「シャインマスカットが手軽で間違いないペアリングです。ほかにも爽やかで甘酸っぱい酸味があるような桃などの果物もおすすめ。白身魚とも合いますし、レモンをしぼれば味のブリッジをしてくれます」
今後の展望は?

「引き続き、オリジナルの酵母で(商品を)つくっていきたいと思いますし、酵母の開発は続けていきます。ただ、完成はないので"今より美味しいものは何か"を追い続ける旅なんだろうと思います」

新型コロナウイルス拡大の影響で断念したリアル店舗についても尋ねてみると、「ブランドづくりはリアルな体験もセット。エルメスで体験したことを、今度は提供する側になりたいですね」と、まっすぐな眼差しで伝えてくれた。

日本酒ブランドを越え、世界のラグジュアリーブランドを目指すSAKE HUNDREDの100年先を照らす挑戦は今後も続く。

写真:曳野若菜

矢吹結花 やぶきゆか 編集者・ライター。旅とお酒とスポーツが大好き。ライフスタイルやヘルスケア系の記事を担当しています。 この著者の記事一覧はこちら
(矢吹結花)



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