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リメイク版『SILENT HILL 2』を4時間プレイ! サイコロジカルホラーの傑作はどう生まれ変わった?

マイナビニュース / 2024年8月21日 16時0分

――シリーズ初心者向けに気を使った点は?

岡本氏:原作にもある要素ですが、初めてでも遊びやすいように戦闘、パズルそれぞれに難易度を選択できます。また、日本版に関しては吹き替えを入れています。字幕でゲームを遊ぶことに慣れていない方でも広く遊んでいただけると思います。

――グラフィック表現について、特に注力した点について教えて下さい。

Bloober Team:特に気をつけたのは、霧の演出です。一般的なホラー作品で注力される血の表現やゴア表現は原作の趣旨ではないため、力点を置いていません。

伊藤氏:霧の演出についてはBlooberTeamにかなり口酸っぱく注文をつけました。だから僕に対してBlooberTeamは嫌な思いを抱いているかもしれません(笑)。『SILENT HILL 2』における霧は、ストーリーの核心をセリフではなくビジュアルで表現するうえでも重要な要素です。その点を踏まえても、霧のグラフィックはリメイクにおいて最も成功した点だと感じています。

――本作のフェイシャルキャプチャーは他作品と比べても高クオリティに感じました。どのように制作を進めたのでしょうか。

Bloober Team:本作が情緒に訴えかける物語であることを踏まえ、カットシーンやキャラクターの表情は完璧以外許されないつもりで制作しました。特に表情や口周りの動きは、キャラクターの表現を最大限伝えるうえで妥協できない要素です。そのため、俳優の選定はもちろん、3Dモデル等においても、私たちだけではなく、優秀なパートナーの助力も得て完璧なクオリティにすべく仕上げました。

――キャラクターの見た目について、特にアンジェラはかなり原作から変わっています。どのような理由で変更されたのでしょうか。

岡本氏:アンジェラに限らず、本作はキャラクターをリアルに表現するにあたって、モデリングによってイチから顔を作る手法ではなく、俳優の顔をフォトスキャンし、フェイシャルキャプチャーを使用することにしました。そのため、顔の造形が、実際にキャラクターを演じる俳優に似せて作られています。キャスティングは、顔の造形だけではなく演技力も含めて決めたので、原作と異なる印象を持たれるかもしれませんが、俳優の演技力でアンジェラの魅力を表現できたと考えています。

視点変更はマップや演出にも大きく影響

――カメラ視点の変更で苦労したポイントはどこでしょうか?

Bloober Team:肩越し視点のカメラへの変更を最大限活用するために、既存のマップを再構成する必要がありました。特に屋内のマップは、肩越し視点のカメラでプレイヤーが探索するうえで非常に探索しがいがあるように、一新しています。また、部屋の移動がシームレスになったため、恐怖演出もシームレスな移動に合わせて再構築しました。

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