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リメイク版『SILENT HILL 2』を4時間プレイ! サイコロジカルホラーの傑作はどう生まれ変わった?

マイナビニュース / 2024年8月21日 16時0分

――戦闘における恐怖演出の工夫はどのようなものがありますか?

Bloober Team:やはり視点の変更が影響しています。三人称の肩越し視点に変えることによって、クリーチャーのデザインや挙動を、今回のカメラスタイルに合わせて変える必要がありました。

たとえば、主人公を操作する際の自由度が増した分、クリーチャー側の動きも変わっています。地上を這い回って動くものや、飛び道具で攻撃するもの、戦闘から離脱して隠れてしまうものなど、さまざまな挙動を盛り込むことによって、出会うクリーチャーが何をしてくるか、常にわからないという不安をプレイヤーに与え、緊張感を高めています。

――最後に、皆さんが考える『SILENT HILL 2』ならではの魅力を教えてください。

Bloober Team:3つあります。1つ目はプレイヤーの心に刻まれるストーリー。2つ目は、作品全体を覆う、ほかの作品では見られない独特の雰囲気。3つ目はまるで実在しているかのように感じられるぐらい設定が作り込まれ、プレイヤーの心に刻まれるキャラクター。私たちは原作に対して、非常に深い愛情と思い入れを持っています。今回のリメイクでは、ゲームプレイ全体のあらゆる要素を深く見つめ直して、現代のゲーム体験として成立することを目指しました。ぜひ実際にプレイして体験してもらいたいです。

岡本氏:世界中のスタジオから手が上がりましたが、なかでもサイレントヒルに対しての愛情が非常に強いチームがBloober Teamだったんです。彼らがすでに挙げましたが、私にとっても、『SILENT HILL 2』は、ストーリーが特別だと思っています。特にエンディングの苦さ、ハッピーエンドにならないところですね。

山岡氏:僕らにとって『SILENT HILL 2』はホラーゲームというよりも、ジェイムスとメアリーの愛の物語。1つのかけがえのない“体験”だと思っています。システムが良い、グラフィックが良いということではなくて、ゲーム機の電源を入れて、画面で映像を見て音を聞いて、コントローラーを持ってという体験がユーザーの心に残ったのではないでしょうか。

「街にたどり着くまでが長くて苦痛」とか、「あの三角頭のクリーチャー、よく分かんねえな」とか。原作にある、そういうチグハグな部分も含めて、当時のメンバーがオリジナリティを持って作ったものが、ユーザーの心に長く残る体験として届けられた。だからこそ、ここまで長い年月の間、愛され続ける作品になったと思っています。

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