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Windows Terminal ベスト設定 第17回「フォント 設定編」

マイナビニュース / 2024年8月25日 15時45分

行のたかさ/cellHeight、cellWidth

cellHight、cellWidthは、Windows Terminalが1文字の表示を行うエリア(cell)の高さと幅を指定するもの。一般的なワープロアプリなどでいう「行間」、「文字間」設定である。

cellのデフォルト値は、フォントとサイズによって決まるが、それを越えてサイズ変更できる。ただし、変更するのは、文字を表示する領域のサイズなので、sizeプロパティで決まる文字のサイズは変わらない。このため、行間、文字間設定となるわけだ。

cellHeightの省略値は1.2で、これが標準のcellの高さである。これ以下にすることで行間が詰まるが文字によっては、上下の行と重なってしまうことがある。

cellWidthは、同じくセルの幅を指定するもの。省略値は0.6で、0.5より小さくすると、左右の文字が重なってしまう。なお、このプロパティは、GUI設定からは行うことができない。

微妙な調整が可能だが、日本語に合わせて調整すると欧文フォントが詰まりすぎてしまう。基本的には触らない方がいいようだ。
フォントの太さ/Weight、フォントの軸/axes

Weightプロパティでは、数値指定も可能だが、定義された文字列で指定することもできる。数値と文字列の関係は、表03のようになっている。ただし、フォントが可変フォントでなく、レギュラーとボールドしかなければ、どちらかしか表示されない。

ウェイト値を大きくすると、ボールド表示との差がなくなり、区別ができなくなる。基本的には、"Bold"あるいは、700よりも小さな値を設定すべきで、ボールドとの差を考えると"normal"または500以下を指定すべきである。

axesオブジェクトでは、Axisタグ名をプロパティ名として数値を指定する。数値の指定範囲は、軸やフォントファイルの定義により異なる。Cascadiaフォントには、ウェイト(太さ)軸(wght)があり、100~700の整数値を指定する。ウェイトを表す軸のタグ「wght」は、OpenTypeで定義されているため共通だが、有効な整数値(最小値と最大値)は、フォントファイルにより異なる。ウエイト軸での指定は、Weightプロパティと同じだが、Windows Terminalでは、wght軸での指定が優先される。

Cascadiaフォントには、このほかイタリック軸(ital)があるが、連続的には変化せず、数値により立体かイタリック体のどちらかしか表示されない。なお、OpenTypeであらかじめ定義されている軸のタグには、(表04)のようなものがある。例えば、Segoe UI Variableフォントには、光学サイズ軸(タグはopsz)がある。

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