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Windows Terminal ベスト設定 第17回「フォント 設定編」

マイナビニュース / 2024年8月25日 15時45分

フォント機能/features

この機能では、OpenTypeのfeature(特性)を指定できる。ただし、Windows Terminalでは、featuresプロパティで指定した特性は、常に有効になるため、フォントの表示スタイル、例えば、斜線付きのゼロ、やコンテキスト代替表示などをオンオフさせたい場合に使う。一般に個別の文字に対して指定する特性を指定しても見えづらい表示になるだけだ。

ターミナル付属のCascadeフォントで、featuresオブジェクト内で利用できる固有の特性には、表05のようなものがある。これ以外の一般的な特性タグも指定は可能だが、上付き文字のように、ドキュメントの一部で利用するタイプのタグを指定しても表示がおかしくなるだけで意味がない。

なお、Microsoftのサイトに、OpenTypeの登録済み特性タグの一覧がある。どの特性が利用可能なのかはフォントにより異なる。なお、featureオブジェクトは、未対応のタグやプロパティ値の間違いをエラーにせず、単に無視するだけである。

Cascadia Codeフォントを使う場合、calt特性で、プログラマ向け合字のオンオフが行える。最初から合字のないCascadia Monoを指定する方法もあるが、ProfilesのDefaultsでは、Cascadia Codeを指定しておく。これで個々のプロファイルでfeaturesにより、プログラマ向け合字をオンオフすることもできる。フォントフェイスの指定をDefaultsプロファイル1カ所としておくことで、複数のフォントフェイス設定が混在することによる混乱を避けることができる。
組み込みグリフ/builtinGlyphs

この「組み込みグリフ」またはbuiltinGlyphsプロパティは、プレビュー版v1.21以降に存在する機能だ。これをオン/trueにしたとき、

Powerlineボックス要素(U+E0B0~U+E0BF)
ボックス描画文字(U+2500~U+259F)

は、Windows Terminalに内蔵されているカスタムグリフを使って、cell全体に描画を行う。これにより、上記文字は、上下左右のcellの間に隙間を作らずに表示できる(写真02)。

「Powerlineボックス要素」は、Powerlineシンボルのうち、文字を囲うためのもので反転文字などと組み合わせて使う。反転文字は、背景色を指定した文字であるため、cell全体に色が付く。

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