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「Ryzen AI 9 HX 370」ノートPCの実力検証、仕事もAIもゲームもいける高性能&省電力

マイナビニュース / 2024年8月26日 15時32分

画像提供:マイナビニュース

2024年7月末に発売がスタートしたAMDの最新モバイル向けSoC「Ryzen AI 300」シリーズ。上位モデル「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載するASUSのノートPC「Zenbook S 16」を試用する機会を得た。比較用にコア数で上回るCore Ultraを用意し、性能や消費電力をチェックしていく。

Copilot+ PCを満たすZen 5世代のRyzen AI 300

まずは、「Ryzen AI 300」シリーズについて触れておこう。AMD最新世代のZen 5アーキテクチャを採用するCPU、高いAI処理性能を求めるMicrosoft「Copilot+ PC」の要件を満たす50TOPSのNPU、新たに開発されたRDNA 3.5アーキテクチャを採用するGPUを組み合わせたSoCだ。詳しいスペックは以下の通りだ。

特徴的になのは、Zen 5コアとZen 5cコアがあること。IntelのPコアとEコアと同じような関係だが、アーキテクチャは同一、ほぼ3次キャッシュ量が違うだけなので、ソフトウェア側がコアの違いを配慮する必要はない。なお、Zen 5は4コア単位で16MBの3次キャッシュを共有、Zen 5cは8コア単位で8MBの3次キャッシュを共有する仕組み。Ryzen AI 9 HX 370とRyzen AI 9 365の3次キャッシュ量が同じなのは、Zen 5cが6コアでも8コアでも共有される3次キャッシュ量が変わらないため。

GPUの「RDNA 3.5」アーキテクチャは、Radeon 7000シリーズの「RDNA 3」をベースに省電力性能をさらに向上させているのが特徴だ。Ryzen AI 9 HX 370のRadeon 890Mは、CPUのコア数にあたるCU(Compute Unit)が16基と、AMDのCPU内蔵型のグラフィックスとしては最大級の数だ。ゲームもかなり遊べるかと期待されるところ。

AI特化プロセッサの「NPU」には、「XDNA 2」を採用。処理性能はRyzen 7040/8040世代搭載のXDNAが10TOPSだったのに対し、50TOPSまで大幅に向上した。まだまだ、対応アプリが少ないという状況だが、Copilot+ PCの要件も満たしており、今後充実していくのではないだろうか。

16型ノートPCのASUS「Zenbook S 16」でベンチマークを実行

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