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灘中灘高・東大医学部・東大病院勤務の超スーパーエリートが起業→コミュニケーションで大切にしている「連帯力」

マイナビニュース / 2024年8月30日 10時3分

画像提供:マイナビニュース

内視鏡検査(胃カメラ)中にAIによって医師の診断をサポートする「内視鏡AI」を開発した、AIメディカルサービスの多田智裕CEO。

灘高・東大医学部・東大病院勤務とエリートコースを歩み、今も医師と経営者の2足の草鞋(わらじ)を履く多田さんが、仕事を行う上で大切にしていることとは?

多田さんの著書『東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界をめざしてAIスタートアップを立ち上げた話』(東洋経済新報社)より、一部をご紹介します。

世界142施設と共同研究ができた

私の人生の折々に、理解者や協力者、応援してくれる仲間がいました。
どんな人でも一人ですべてのことはできません。

自分の損得ばかりで、相手側のメリットを考えないような人には、人は手を差し伸べません。他人に物事を任せることができない人も、大きな仕事はできません。

大きなことを成し遂げるために必須になってくる、簡単なようでいて難しい、「連帯する力」についてお話ししたいと思います。

AIメディカルサービスでは、2024年3月現在まで、142の医療機関から内視鏡の動画データを提供していただき、共同研究という形で連携しています。

2017年に研究を始めた頃は、がん研有明病院、東葛辻仲病院、ららぽーと横浜クリニック、私が始めた「ただともひろ胃腸科肛門科」の4つの医療機関のデータだけを使っていました。

医療機関にとって、医療データが極めて重要なものであることはご想像いただけるでしょう。しかも、個人情報のかたまりでもあります。おいそれと、データを外に提供することはありません。

もし、彼らがデータを提供してくれるとすれば、データをきちんと適切に活用してくれると確信できる相手であるときにかぎられます。

カギとなったのは、研究成果が出るたびに、そのつど論文でしっかりと発表してきたことだと思います。論文は、第三者がきちんとレビューし、その査読(学術論文に投稿された論文をその学問分野の専門家が読んで、内容の査定を行うこと)内容にきちんと返答して修正してからでしか出せません。

142の医療機関の中には海外の医療機関も含まれていますが、これも私たちの論文をちゃんと読んで、内容に共感してくれたからだと思います。
一人でやろうとしなかったからこそ

私たちの研究グループは、2024年3月時点で50本を超える論文を発表しています。

今では内視鏡AIの領域では、世界の研究の3分の1くらいを私たちが扱っているのではないか、と思えるところまで来ています。研究開発においては、間違いなくトップランナーと断言していいでしょう。日本ではなく、世界で、です。

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