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キヤノン「EOS R5 Mark II」詳細レビュー 初代R5ユーザーが感じた手応えは

マイナビニュース / 2024年8月29日 21時45分

ただし、トライアルした日はとても暑く、直射日光の当たるところでカメラを構えましたが、しばらくするとカメラ内部の温度上昇を示すアイコンが画面に表示されるようになり、最後にはプリ連続撮影ができなくなってしまいました。夏場は、この機能の使用に留意する必要がありそうです。ちなみに本来の使い方ではありませんが、動画撮影用である別売オプションのクーリングファン「CF-R20EP」を装着したらこの問題は解決しそうです。また、プリ連続撮影はバッテリーの消耗も激しく、小一時間ほどの撮影でバッテリー交換の表示が出てしまいました。予備のバッテリーを多めに持っておいたほうがよさそうですが、本機能は最新の「LP-E6P」でないと作動しません。従来の「LP-E6NH」や「LP-E6N」は残念ながら対応していないので、こちらも注意しておきたいところです。

ローリングシャッター歪みについては、今回撮影した画像を見る限り気になる部分は見受けられませんでした。視覚的に許容範囲内に収まっていると理解してよいかと思います。野球のバッターや、ティグラウンドでゴルファーがクラブをスイングした瞬間など高速で動くものでは、それなりにローリングシャッター歪みが出てくると思いますが、そうでなければ十分実用的であり、メーカーが誇らしく謳うのも理解できました。

縦横2倍の画素数にする「カメラ内アップスケーリング」は実用的

最後に、縦横の画素数を2倍にする「カメラ内アップスケーリング」をチェックしてみました。この機能を使えば、オリジナルの4500万画素の画像が1億7900万画素の画像となりますが、単に画素数を増やすだけであればジャギーが発生するだけで解像感の向上は望めません。ディープラーニング技術を用いた補間処理を行うことで、1億7900万画素の解像度を実現しているといいます。ライバルのメーカーのなかには、イメージセンサーを微動させて複数回のシャッターを切り高画素の画像を得る機能を搭載するカメラを見かけます。しかしながら、本機能は記録されている画像に対して処理を行うため、どのような被写体でも対応可能なのがメリットとなります。実際その効果は高く、それまで見えてなかったものが見えるようになると言っても過言ではありません。元画像をそのままアップスケーリングする方法に加え、カメラ内の画像編集機能でトリミングを行なったとき同時にアップスケーリングを行うことができるのも便利に思えます。

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