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『光る君へ』第32話、内裏の火事に視聴者最注目 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年9月1日 6時0分

○「少女マンガそのまま」2人の愛を祝福する声

注目された理由は、ハリウッド映画さながらの迫力ある映像と、一条天皇と彰子が手を取り合って危機を乗り越えようとする姿に、視聴者の視線が“くぎづけ”になったと考えられる。

一条天皇と彰子の仲は深まる気配がなかったが、彰子は定子の忘れ形見である敦康親王には愛情を注いで養育してきた。土産を持ってきた道長にきちんとお礼を述べさせたのも、礼儀を教えるだけでなく、当時の最高権力者である道長の心証を少しでもよくするための方策と考えてのことと思われる。火事場という極限の環境で、自らの命をかえりみず、一条天皇と敦康親王を案じる彰子の姿に、一条天皇と同様に感動を覚えた視聴者は多かったのではないか。

X(Twitter)でも「彰子様、まだ17歳ぐらいのはずなのに只者ではない」「炎の中、帝の身を案じて内裏で待っていた彰子様。そりゃ胸を打たれるよね」「胸キュン展開来た!」「避難の姿が美しすぎる」「彰子を伴って脱出する一条天皇が少女マンガそのまま」と、ようやく芽生えた2人の愛を祝福する投稿が多く見られた。

なお、2人が手を取り合って内裏から脱出したのは史実。その様子は道長の日記『御堂関白記』や、実資の日記『小右記』に記述がある。一条天皇の在位期間中に、内裏は3度も火事に見舞われている。1度目は999(長保元)年の出来事で、第21回「旅立ち」で、定子が清少納言に連れられて脱出する姿が描かれた。2度目は1001(長保3)年に起きており、『光る君へ』では描かれなかったが、再建した内裏が全焼している。

そして、3度目が1005(寛弘2)年の今回の火事。現代と比べて、建物の耐火基準や防火設備が進んでいない時代のため、火事の脅威は現代の比ではない。火事という非常事態の中で思いがけず進展した夫婦仲が、今後の物語にどのような影響を及ぼすのか。要注目だ。

●藤原伊周、再び勢力を盛り返そうと一条天皇に接近
2番目に注目されたのは20時35~36分で、注目度79.9%。藤原伊周が再び勢力を盛り返そうと一条天皇に接近するシーンだ。

「中宮様を御自らお助けくださった由、強きお心に感服いたしました」左大臣・藤原道長は一条天皇に、内裏をおそった火事から、娘である中宮・藤原彰子を助けてくれた御礼を述べた。「中宮ゆえ、当然である。そなたのことは頼りにしておる。されど中宮、中宮と申すのは疲れる。下がれ」一条天皇にとって、ことあるごとにわが娘を引き合いに出し、その存在を訴えてくる道長は、わずらわしいとしか言いようがない。「はっ」そんな一条天皇の心情がわからない道長ではない。表情も変えず一礼し、それ以上はなにも言わずその場を立ち去った。

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