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『光る君へ』第32話、内裏の火事に視聴者最注目 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年9月1日 6時0分

帝の元から下がる道長とは逆に、帝の元へ上がろうとする者がいた。近ごろ陣定に復帰した藤原伊周である。2人は視線も言葉も交わすことなく廊下をすれ違うが、互いに心のうちは平穏ではない。伊周は笑みを浮かべ帝の元へと進んだ。一条天皇に謁見した伊周は、「誰も申さぬと存じますが、この火の回り具合からすると、放火に違いございませぬ。火をつけた者が内裏におるということでございます!」火事の原因は未だ究明されていないが、放火だと強く主張した。

「こたびの火事は私を陣定に加えたことへの不満の表れだと言われております。たとえそうであろうとも火をつけるなぞ、お上のお命を危うくするのみ。そういう者をお信じになってはなりませぬ。お上にとって信ずるに足る者は私だけにございます」伊周の言い分に論理的な矛盾はない。伊周は、一条天皇の妹・皇后藤原定子への変わらぬ寵愛とその子・敦康親王の存在をよりどころに、道長を追い落とし、自身が復権する日を信じて疑わなかった。

○「妹を盾にした兄アピールがすごい」

このシーンは、性懲りもなく権力を取り戻そうとする伊周を、視聴者は温かい視線で見守ったのではないだろうか。

伊周は初登場時こそ高い家格を誇り、才能にあふれる強キャラとして描かれていた。しかし、長徳の変で失脚してからというもの、流罪を命じられても往生際が悪く逃げ回ったり、ノーコン呪詛を連投したりするうちに、すっかり愛すべきネタキャラへと変貌を遂げてしまった。

そんな伊周だが、清少納言が書いた『枕草子』を内裏で流行させ、すでに崩御している妹である皇后・藤原定子の影響力を持続させることに成功。その甲斐もあって、再び陣定に出席する立場を取り戻すことができた。

なりふり構わず復権を果たした伊周に対して、SNSでは「伊周、堂々としていて素晴らしかった」「伊周、悦ってる」「現在の敵役をすべてになっている」「伊周の妹を盾にした兄アピールがすごい」と、温かく見守るコメントが多く寄せられた。

なお、直前の場面に登場した居貞親王(木村達成)は、次の天皇と約束された東宮、つまり皇太子でのちの三条天皇。一条天皇の前に在位していた花山法皇(本郷奏多)の異母弟で道長の甥にあたる。一条天皇の譲位を強く望んでいる居貞親王は伊周にとっては政敵と言える。花山法皇・居貞親王の父にあたる冷泉天皇は丸1日のあいだ蹴鞠をしたり、病気で寝ているのに大声で歌ったりとクレイジーな逸話が多く伝わっている。花山法皇はその血を色濃く受け継いでいるが、居貞親王はどうなのか。今後の言動に注目だ。

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