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山田祥平のニュース羅針盤 第453回 災害に備えてAnkerの小型軽量ソーラーパネルを試す

マイナビニュース / 2024年9月3日 6時0分

ソーラーパネルを使ってポータブル電源に充電ができれば、蓄えた電力を使い切ってしまっても、再び充電すればいい。これだけ猛暑が続き、炎天下の状況がキープできる日本の夏なら、高い充電効果が得られるだろう。

Ankerのソーラーパネルのラインアップを見ると、今は、パネルからスマホやモバイルバッテリなどに直接充電できるものは用意されていない。いったんポータブル電源に電力を供給し、そこからスマホやモバイルバッテリに充電する。

今回は、約4.6Kgという小型軽量で100Wの定格電力を確保できる「Anker Solix PS100 Portable Solar Panel」を試させてもらうことができた。IP67の防水防塵だから、集合住宅のベランダなどに放置しても安心だ。ソーラーパネルの角度調整もできるようになっていて、4段階で調整して太陽の位置に合わせることができる。

Anker 535 Portable Power Station(PowerHouse 512Wh)の入力端子はDC7909という一般的な丸型端子で、通常は、ACアダプタを使って充電する。

一方、パネルにはMC4と呼ばれるソーラーパネルでよく使われている端子つきケーブルが直付けされている。プラスとマイナスでコネクタのオスメスが異なり、2本のケーブルを接続する。これでソーラーパネルからのMC4出力を、いったんXT-60に変換、さらにそれをDC7909に変換し、それで電源を供給することができる。ポータブル電源とパネルの距離を確保するための延長ケーブルも同梱されていた。

XT-60は、新しめのポータブル電源に装備されていることが多い入力端子だ。やっかいなのは、パネルやポータブル電源の仕様を確認しても、パネルからどのような出力端子で電力が出力され、ポータブル電源にどのような入力端子で電力を入力するのかが、いまひとつ明確に記載されていないことだ。場合によっては取扱説明書を熟読しないとわからない。

このあたり、業界全体で、少し考えた方がいいと思う。メーカーが違ったり、機種が違ったりしても、ケーブルを使い回すようなことができれば安心度はさらに高まる。

○晴れていれば停電が続いても充電できる安心感

USB Power Deliveryで電力を供給できる汎用的なソーラーパネルが理想だとは思うが、太陽光で安定して電力を確保して安心安全に一定の電力を調達するのは難しい。いったんはなんらかの蓄電池に電力をためる方式が現実的なのだろう。だからこそ、メーカーをまたぐ機器相互の接続互換性を確保してほしい。

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