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戦国ドラマ『SHOGUN 将軍』キャスティングディレクターが語る「人を見る目」の養い方

マイナビニュース / 2024年9月9日 11時26分

――『SHOGUN 将軍』のキャスティングで印象に残っているエピソードをお聞かせください。

そうですね、戸田鞠子役は本当に難しかったです。作品をご覧になった方は分かると思うのですが、英語の台詞も日本語の台詞もたくさんあって、両方ネイティブでなくてはいけませんでした。そのうえにお芝居もできて、女優としての魅力も必要です。オーディションでアンナ・サワイさんと出会ったときは「あ、鞠子がいた!」って思わず言ってしまいました。それくらい印象的でした。

――アンナ・サワイさんは本当に大抜擢でしたね! その他の役ではいかがですか?

樫木藪重役の浅野忠信さんも欧米で大変活躍されていますが、オーディションを受けていただいています。浅野さんにオファーする際には、「俳優・浅野忠信にとって、これは必ず意味のある役になりますよ!」って説得をしました。確信を持っていたので。

――樫木藪重は裏・表のある、難しい役ですよね。浅野忠信さんが演じるにふさわしい役でしたし、新たな魅力を引き出していたと感じます。
○才能の原石を見いだすためには?

――キャスティングディレクターに求められる能力について、お考えをお聞かせください。

大きく3つあると思います。ひとつ目は、脚本を読んで役をイメージする想像力。ふたつ目は、俳優として現場で通用する最低限のスキルがあるかどうかを見抜く力。3つ目は、ちょっと直感みたいになってしまうのですが、将来性・スター性を見抜く能力です。

――アンナ・サワイさんのような、開花前の才能をどうやって見分けるのでしょうか。

見たことのない方は常に注目して見ています。とくに海外のオーディションでは知らない方が本当にいっぱい応募してくださって、その方たちとお会いしたり見たりする機会ができるので、新しい才能、個性、将来性には常に目を光らせています。

――川村さんが目を光らせるポイントは?

すごく難しい質問ですが、俳優として上手いか下手かとはまた別だと思っています。もちろん俳優としてのスキルは本当に重要なので、最低限それがないとオーディションは受かりません。でも、それにプラスして、美しいとかカッコいいとかそういうことだけではない、キラッと光る人としての魅力・個性が見えるんですよね。

光っていると感じた人は、その時に役を得ることができなくても、後から活躍する人も多いです。実際、私の印象に残っている人はだいたい活躍しています。俳優が一番キラキラする時期っていうのは、その人によって違うんだろうなって思います。

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