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『光る君へ』第33話、宮の宣旨からまひろへのオリエンテーションに視聴者最注目 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年9月8日 6時0分

○「道長の愛が深すぎる」

このシーンは、懐かしい名シーンの再利用にテンションが爆上がりした視聴者が、思わず画面を注視したのではないか。

まひろが書きあげた『源氏物語』は一条天皇だけでなく、彰子の興味をも惹きつけた。道長にとっては期待以上の成果を得たと言えるだろう。その感謝の意味を込めて、幼い頃の思い出を描いた扇をプレゼントするという道長のロマンチックな行為に、ネット上では、「まひろちゃんの小鳥が扇で見つかるなんて胸キュンな伏線回収!」「オーダーメイドで絵師に依頼したのか」「あんなことされたらメロメロになっちゃう」「道長の愛が深すぎる」「扇に描かれた少女の着物の柄、まひろと同じ蝶だ」と、絶賛する声であふれた。

扇は平安時代では重要なアイテムだった。貴族のステータスをあらわす装飾品として、持ち主の地位や家柄の高さを示す役割があった。高貴な女性は顔を隠すことで控えめでつつましい態度を取ったが、その際に扇を使って顔を隠すしぐさは、『光る君へ』でも頻繁に描かれている。他にも詩やメッセージを書いて相手に贈ったりという、コミュニケーションツールとしても使われた。

直接思いを伝えるのがはばかられた時代に、貴族たちは扇を通じて思いを意中の相手に伝えていた。さらに儀式にも使用され、式次第などが記されていたようだ。まさに扇は装飾品としても実用品としても、当時の貴族たちには欠かせないマストアイテムだ。

今回、道長が贈った扇は正確には檜扇(ひおうぎ)と呼ばれる。その名の通り、薄い檜(ひのき)の板を糸でつなぎ合わせて作られた扇で、板の上部はひもで補強されており、要(かなめ)という部品でまとめられ、さらに金・銀箔や飾り金具で美しく彩られている。厳島神社や佐多神社に伝わる檜扇は、国宝や重要文化財にも指定された貴重なものとなっている。

●寒空の下、1人たたずむ彰子に声をかける
3番目に注目されたシーンは20時23分で、注目度77.57%。まひろと中宮・藤原彰子が初めて言葉を交わしたシーンだ。

まひろは道長の依頼で、彰子の住まいである藤壺に出仕して『源氏物語』を執筆することになった。しかし、藤壺での慣れない共同生活にまひろは消耗し、筆が進まない現状に思い悩む。このままでは自らに課せられた使命をまっとうできないと考えたまひろは、里に帰り、そこで執筆に励もうと決意する。まひろの考えを聞いた左大臣・藤原道長は、まひろ自身をも一条天皇の渡りの釣り餌としたい思惑もあり、頭を下げてまでまひろを引き留めたが、まひろの決意は固かった。

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