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持続可能な物流のために佐川グローバルロジスティクスが導き出した最適解は?

マイナビニュース / 2024年10月10日 7時30分

画像提供:マイナビニュース

佐川グローバルロジスティクスのECプラットフォームセンター「EC Logi Tokyo」は、多品種小ロットのECに向けた従量課金制の物流センターだ。その背景にはAIを搭載した機種含む4つの最新ロボットがあった。同社の大室和也氏に導入の経緯と変化の過程を聞いた。

○SGホールディングスグループのDX戦略

総合物流企業グループとして、日本の物流を支えているSGホールディングス(以下、SGH)グループ。佐川急便を中核とするSGHグループは、中期経営計画の柱としてDX戦略推進を掲げ、3つの柱のもと施策を進めている。ひとつ目はサービス強化。ふたつ目は業務の効率化。そして三つ目がデジタル基盤の進化だ。

同グループは1980年代から積極的にITの導入に取り組んでおり、2024年には3度目となるDX銘柄に選定された。SGHのDX戦略に合わせ、各事業会社が各領域において企画を立案、そしてグループ会社のSGシステムが構築を行うという形で、同社のシステムは作られている。

だが、SGHグループにとってDXは手段であって目的ではない。なぜなら、同グループの使命とは“物流を絶対に止めない”だからだ。それゆえにあえてオートメーション化を行っていないラインもあり、人とDXを融合させることを第一としている。この方針は、物流の2024年問題と言われる人手不足の対策や、大規模災害時の対策としても有効に働いているという。

そんなSGHグループの総合力を集結したのが、東京都江東区の次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」だ。

○従量課金制を採用したEC向け物流センター

2020年1月、SGHグループは7階建ての次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を竣工した。敷地面積は約7万3,261平方メートル。通過型物流センターと在庫型物流センター、さらにグループ各社の多様な物流機能が交わるフラッグシップセンターという位置付けだ。

1~4階に佐川急便の大規模中継センター、5階の半分にSGHグローバル・ジャパンの国際物流拠点、残り半分に佐川グローバルロジスティクスのロジスティクスセンター、6階にオフィス移転サポートなどを行うSGムービングなどが入居しており、物流機能を集中させるとともに、フロア間が連携することでシームレスな物流サポートを実現。同グループの一大拠点となっている。

佐川グローバルロジスティクス(以下、SGL)は、このロジスティクスセンター約6,400坪のうち、約3,600坪をECの物流に特化した「EC Logi Tokyo」として運用している。その大きな特徴は「従量課金制」にある。
○4つのロボットが多品種小ロット時代を支える

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