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持続可能な物流のために佐川グローバルロジスティクスが導き出した最適解は?

マイナビニュース / 2024年10月10日 7時30分

「Carton Wrap」の製造元はイタリア。海外製ゆえに当初は日本の環境と合わない面もあり、例えば湿気で出荷伝票がうまく出力されないというトラブルもあったというが、試行錯誤を繰り返し、現在では緻密なダンボール加工にしっかりと対応している。
○ロボットストレージシステム「Auto Store」

多品種少量・ロングテール商品を主に取り扱う自動倉庫小型ピッキングシステム「Auto Store」は2021年1月に稼働を開始した。

高い収納効率を誇り、3,800立方メートルの容量のなかに約50万点の商品を保管可能。ポートと呼ばれる出庫口が4台あり、1台/1時間当たりおよそ150個を処理できるという。上部から見るとグレーのケースがキッチリと積まれており、そのうえをロボットが24時間/365日ひっきりなしに移動していることが分かる。

ポートから人が出庫を指示すると、ロボットが該当するケースをポートに運ぶ仕組みだ。AIが出荷頻度などを学習し、夜間等の時間に自動で商品を最適な位置に入れ替える機能も備えている。

「Auto Storeは電灯を消して暗い状態になっていますが、ロボットが作業を行うので明るくする必要が無いんですよね。結果として節電になっています。夜間は本当に真っ暗ななかでロボットだけが動き続けている状態になりますよ」(SGL 大室氏)
○無人搬送機「OTTO」&自動棚搬送ロボット「EVE」

そして無人搬送機「OTTO」、自動棚搬送ロボット「EVE」は、「Autostore」と同様に保管やピッキングを担う。こちらは自動梱包機「Carton Wrap」と同じ2020年4月に稼働を開始している。

「OTTO」は、最大積載量100Kgまで対応する搬送機。商品入荷時の棚までの搬送や、人がピッキングした商品を出荷用のベルトコンベアに乗せるまでの搬送を担当している。ロボット同士や人との衝突といった万が一のトラブルを防ぐため、センサーが使用されているそうだ。

自動棚搬送ロボット「EVE」は、商品の入った棚をそのまま搬送してくれるAI搭載ロボットで、46台が導入されている。床に貼付されたQRコードを読み取って移動を行い、従来の“人が棚まで歩いて行き、商品をピッキングする”物流センターとは逆のアプローチによって、作業の効率化とスタッフの身体的負担軽減の両方を実現しているという。

「物流センターで1日働くと、2~3万歩は歩くことになります。これは体力的なしんどさはもちろん、無駄な時間にもなるんですね。倉庫の床はコンクリート打ちっぱなしなので、高齢の方や女性の方には負担も大きいようで、スタッフのみなさんからも歓迎され、多様な働き方の推進にも役立っています」(SGL 大室氏)

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