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東奔西走キャッシュレス 第63回 目新しくはないが新しい、ローソンとKDDIの行く末は

マイナビニュース / 2024年10月2日 19時4分

例えばバックヤードの自動陳列ロボットは、在庫として適当に並べた商品も認識して、陳列が少なくなった商品棚に補充してくれます。これは現時点ではバックヤードから直接補充ができる飲料のみの対応ですが、バーコードを読み込んで棚にまとめておいておけば、あとは勝手に陳列してくれるので、従業員の手間が省けます。将来的には、段ボールで納品された状態で置いておけば品出しまでしてくれる、といった使い方も想定します。もちろん飲料以外でも対応することを目指します。

ローソンはこれまで無人店舗の実験も行っていましたが、竹増社長は「店に必ず一人は人がいて欲しい。一人で効率的に店が回れるようにできれば」と話しており、有人店舗であることを重視する意向です。

品出し・陳列に加えてトイレを自動で掃除してくれるロボットなど、店舗運営において時間のかかる一定のオペレーションは分かっているので、それをいかに削減できるかを追及していきます。

レジオペレーションも時間と人手が必要です。どのように省人化するかという課題に対して、まずはスマホアプリとセンサーを使ったセルフレジを検討しています。まず、入店時にスマホを機器にタッチしてチェックイン。スマホアプリと店舗を紐付けます。

これは店舗の在庫状況やこれまでの行動パターンなどを活用してレコメンドを行うためのものです。入店したあとは商品のバーコードをスキャンしてカートに入れて、まとめて会計を行います。

同時にサイネージのデモも用意。2つのカメラを使って商品棚の前にいる人を解析して、その手の動きでどの商品を取ったかを確認したうえで、その商品と本人の映像解析によって属性などを判断してレコメンドするというものでした。

続いては商品棚に設置したサイネージに、人に応じた広告を表示するというデモ。さらに手に取った商品に応じてドリンクを宣伝する、といった具合にその時々によって異なる広告が表示できます。

さらにアプリを使ってID連携をすることで、その人の購買行動やauサービスの利用状況を認識し、その人に適した商品を提示する、といったこともできるようにしたい考えです。現時点では、前述のスマホレジと連携することを想定しているそうです。

このID連携はKDDIとローソンにとって大きなポイントとなるはずです。実のところ、現時点で紹介されているデモは、特に目新しいものではありません。技術的にはすぐにも実現可能なもので、肝となるのはやはりID連携でしょう。

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