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Z世代に人気の「Discord」、安全対策についてポリシー担当に話を聞いた

マイナビニュース / 2024年10月5日 18時0分

ファミリーセンターでは、保護者は子どものメッセージの内容を見ることはできません。メッセージや通話をしたユーザーのユーザー名や時刻、最近追加したフレンド、参加したことのあるサーバーのサーバー名やメンバー数などが保護者に共有されます。

ファミリーセンターは「家族間で対話を始める手段」という考えから生まれているのだそう。オンラインで完結するのではなく、子どもの活動を大まかに把握して、問題があるようなら親子で対話をします。リアルな親子の交流を重視している姿勢は好感が持てます。

「私たちの究極の目標は、10代がDiscordを使用する際に健康的なインターネット習慣と自立を築けるようにサポートすること。そして、保護者が素早く手ほどきやサポートを行える手段を提供することです」(バダリッチ氏)。
プラットフォームの安心安全はテクノロジーと人的チェックで守る

ネットには、10代にふさわしくないコンテンツだけでなく、誤情報や生成AIによるディープフェイクも蔓延するようになりました。Discordは10代の安全を守るために、「ティーン・セーフティ・アシスト」や「警告システム」など、多面的なアプローチをしています。

「コミュニティガイドラインに違反する活動をブロックするために、先進的な技術(機械学習モデルやPhotoDNA画像ハッシングなど)を使用したプロアクティブな手法と、コミュニティモデレーターを支援し、ポリシーを守るためのツールを提供するリアクティブな手法を組み合わせています」と、バダリッチ氏はテクノロジーによるチェックと人的チェックを行っていることを説明します。

AI生成コンテンツに関しても、既存のコミュニティガイドライン、利用規約、プライバシーポリシーに則り、厳しくチェックしているそう。違反するコンテンツを発見した場合、セーフティチームが精査し、アカウントの停止やサーバーのシャットダウン、そして必要な場合には関係当局と連携して対策を行うとのことです。

最後に、バダリッチ氏に「Discordを青少年にどのように活用してほしいか」を聞きました。

「Discordは、人々が好きなゲームをプレイしながら集まって話すための最高のコミュニケーションツールとなることを願って開発されました。そして現在も、活気のあるユーザーの皆さんやゲームコミュニティにとって、さらに過ごしやすい健全な環境を維持できるよう、多くの時間とリソースを投資し続けています。10代とその保護者の皆さんにDiscordで楽しい時間を過ごしていただけるよう、これからもDiscordは全力で支援していきます」

著者 : 鈴木朋子 すずきともこ ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。スマホやSNSなど、身近なITサービス全般に関する記事を執筆。なかでもSNSに関しては、コンシューマーからビジネスまで広く取材を行い、最新トレンドを知るジャーナリストとして定評がある。また、安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとして記事執筆や講演も行う。著書は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『インターネットサバイバル 全3巻』(日本図書センター)など。 この著者の記事一覧はこちら
(鈴木朋子)



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