【Apple担当役員インタビュー】10周年のApple Watch、私たちの生活をどう変えた?
マイナビニュース / 2024年10月15日 17時20分
Apple Watchを通じて、あなたが自分自身の体で起きていることをもっと知りたいと考えるようになりました。そして、知れば知るほど健康を管理できるようになり、良い影響を与えることにつながるのです」(ブラニック氏)
命を助けるApple Watchのアプローチ
Appleでヘルスケアを担当する役員で医師のサンブル・デサイ氏は、「Apple Watchのおかげで命が助かりました」という手紙が頻繁に届くといいます。デサイ氏は医師として、この現象を次のように評価しています。
「人々の生活に、より大きな影響を意味のある方法で与えたいと願い、ヘルスケア分野に取り組んでいます。
この取り組みは、正確なカロリー計算のために、精密な心拍計をApple Watchに搭載したところから始まりました。
しかし医学的な視点に立つとき、手首に常に心拍計を装着していることで得られる知見がたくさんあります。アレルギー反応や心臓発作、心房細動など、個人の健康問題に関わる気づきが得られます。そこで“不規則なリズムの通知”を追加するところから始めました」(デサイ氏)
Apple Watch Series 3から利用できるようになった不規則なリズムの通知に始まり、心電図、血中酸素、睡眠、そして最新のSeries 10で睡眠時無呼吸の検出に対応しました。
「自分自身を計測することは、自らの健康に向き合う最適な方法です。そのうえで我々が果たす役割は、深刻な問題になる前に、問題の可能性を積極的に見つけ出す、というアプローチであると考えました。
科学に基づいて、病気や疾患の予防に関するアプローチを強化することが、Apple Watchで取り組んでいるヘルスケアであり、現在ではiPhoneやAirPodsも活用した取り組みへと広がりました」(デサイ氏)
Appleは、フィットネス、ヘルスケアの機能を作る際、非常に綿密で大規模な調査と研究を行い、臨床的に正確で有効な機能づくりに取り組んでいます。
心臓や聴覚などの機能作りについては、日本を含む先進各国の医療機関と連携しながらの医学研究プロジェクトを実施し、オープンかつ大規模な研究から知見を得て行われてきました。テクノロジー企業にいながら、デサイ氏は、医学の世界に対してもインパクトのある活動を継続していく基盤となることに重点を置いていました。
「行動力と正確性を可能にする科学が、健康に関してより積極的かつ予防的なアプローチを実現するのです。
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