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どの「M」が一番速い? Apple Mプロセッサーを今一度整理してみよう(後編)

マイナビニュース / 2024年10月28日 16時4分

AppleはM1比でCPUが最大50%、GPUが最大65%性能向上しているとアピールしているが、これを信じればM3比で15〜20%程度の性能向上が見込まれることになる。また、Neural Engineが強化され、M3時代の2倍以上の処理性能を発揮するという。実際、38TOPS(1秒間に38兆回演算)という高い性能を発揮しており、M3より20%高まったメモリ帯域幅(120GB/S)も合わせて、Apple Intelligenceでは圧倒的な性能を発揮してくれることだろう。

iPad Proシリーズは「M3」をスキップして「M4」を搭載することになったが、M4が全体的に省電力寄りの設計になっていることや、iPad Pro(M4)では放熱用にグラファイトシートを搭載し、ロゴを放熱効率の高い銅に変えたりしていることから、M3はiPadで採用するには「熱すぎた」ことが窺える。

今のところ、M4世代には「Pro」「Max」「Ultra」という上位モデルが存在しないが、登場するのはおそらく時間の問題だろう(正直、本稿が掲出される頃には登場していると思っていたのだが)。Macに搭載されるときはこれまで通り、Mac miniやMacBook Air、iMacに「M4」が、MacBook Proに「Pro」「Max」が搭載されると予想される。

M4にも「Ultra」が登場するか、そしてMac ProやMac Studioに搭載されるかは不透明だが、大絶賛売り出し中のApple Intelligenceで最高性能を叩き出すためには、最上位モデルが最新のNeural Engineを搭載しないのは考えにくいため、M4 Ultraが登場するだろう、というのが筆者の予想だ。

ところで、ことあるたびにAppleは「〇〇は××のために設計された」という表現をする(例えばM4はiPad Proのため、A17 ProはiPhone 15 Proのため)が、当然のように他機種にも流用している。宣伝文句として強い言葉を使いたい気持ちはわかるのだが、あまり盛った言い方をするのも品がよろしくないと思うのは、筆者だけではあるまい。
○今後はどうなる?

ざっくりとM系プロセッサの歴史と立ち位置を振り返ってみたが、ほぼ1年おきに世代が更新されてはいるものの、性能の向上は1〜2割程度ずつ上がっていくという、比較的緩やかな向上だ。こういうことを技術革新最高!新しいもの最高!というIT系ライターが言っていいものかどうか悩ましいが、まあ3年に1回くらい買い替えていけば、概ね満足できるんじゃないかな、という感じだ。

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