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薄軽VAIOの旗艦モデル「VAIO SX14-R」の“数値以上の変化”を知る

マイナビニュース / 2024年11月1日 8時0分

なお、天板のデザインも従来のVAIOから変更されている。従来は、無線接続用アンテナを収容した天面上部とそれ以外の部分でパーツを分けてそのラインが天面に見えていたが、VAIO SX14-Rではカーボンと樹脂の一体成型を採用して、“境目のない”一枚の天面パネルデザインとした。

また、ボディーの機構設計的にも新機軸を採用している。天板では部分的に外装パネルの厚みを変えることで軽量化と剛性確保を両立した他、底面のパネル素材に用いているカーボンファイバーにおいて熱を拡散しやすい熱伝導性の高い熱可塑性樹脂を採用している。

薄いモバイルノートPCでは発熱部になるCPUやメモリを本体裏側に向けて実装するため、底面の温度が高くなりがちだが、VAIO SX14-Rでは熱拡散性を高めることで、従来素材から底面の表面温度を9度低くできたと説明している。
VAIO TruePerformanceを継承。性能とファン風量を最適化 

個人向けのVAIO SX14-Rで選択できるシステム構成において、CPUは現時点においてCore Ultra 7 155HとCore Ultra 5 125Hを選択できる。今回評価した機材はCore Ultra 5 125Hを搭載していた。

Core Ultra 5 125HはベースTDPが28W(最大ターボパワーは115Wに達する)のラインアップだ。省電力を重視する薄型軽量のモバイルノートPCではTDPを抑えた“U”モデルを採用するモデルが多いのと比べると、VAIO SX14-Rは処理能力を重視しているといえる。

処理能力優先のPerformance-cores(Pコア)を4基、省電力を重視したEfficient-cores(Eコア)を8基組み込んでいるほか、低消費電力 Efficient-core(LPEコア)を2基備えている。Core Ultra 5 125Hは2023年末に登場した“Meteor Lake”に属するので、Pコアはインテル ハイパースレッディング・テクノロジーに対応しているので、CPU全体としては14コア18スレッドとなる。

Core Ultraに統合されたグラフィックスは、Meteor LakeのUラインアップのIntel UHD Graphicsの系譜とは異なり、Xe-LPGを採用するIntel ARC Graphicsを採用している。Xeコアは7基を組み込み、グラフィックスコアとしての動作クロックは最大で2.2GHzに達する。さらに、独立したAI専用エンジン(NPU)として「Intel AI Boost」を実装しており、AI処理に関するスピードを高速かつ高い電力効率で実行できる。

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