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【決算深読み】パナソニックHD決算 2024年度上期は予想覆す改善、AI関連で好調目立つ

マイナビニュース / 2024年11月1日 16時2分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックホールディングスは、2024年度上期(2024年4月~9月)連結業績を発表した。売上高は前年同期比3.2%増の4兆2513億円、営業利益は12.0%増の2160億円、調整後営業利益は7.4%増の2065億円、税引前利益は11.9%増の2509億円、当期純利益は34.5%減の1889億円となった。

パナソニックホールディングス 代表取締役 副社長執行役員 グループCFOの梅田博和氏は、「オートモーティブやエナジーは減収だが、くらし事業やコネクト、インダストリーが販売増と為替換算によって伸長し、全体では増収になった。インダストリーやエナジーでは、生成AI関連の販売が好調である。一方、エナジーの車載電池では国内生産品の需要減が継続したことや、原材料低下見合いの価格改定がマイナスに影響した」と総括した。

営業キャッシュフローは、米国IRA(Inflation Reduction Act=インフレ抑制法)補助金の第三者への権利売却により資金化し、前年よりも増加した。
○第2四半期(2024年7月~9月)の業績

第2四半期(2024年7月~9月)のセグメント別業績は、家電などを担当するくらし事業の売上高が前年同期比5%増の8760億円、調整後営業利益が34億円減の259億円となった。

くらし事業のうち、くらしアプライアンス社の売上高は前年同期比2%増の2128億円、調整後営業利益は23億円減の79億円。空質空調社の売上高は前年同期比9%増の2078億円、調整後営業利益は30億円減のマイナス14億円の赤字。コールドチェーンソリューションズ社の売上高は前年同期比3%増の1041億円、調整後営業利益は3億円増の68億円。エレクトリックワークス社の売上高は前年同期比3%増の2633億円、調整後営業利益は17億円増の182億円。なお、中国・北東アジア社の売上高は前年同期比2%減の1759億円、調整後営業利益は46億円減の57億円となっている。

「くらし事業は、景気低迷の影響を受けた中国家電や、欧州A2W(エアトゥウォーター)が減販となったが、国内家電や電材が堅調に推移し、全体では増収になった」という。

国内家電については、「市場全体では厳しいが、パナソニックは前年同期比1%増で推移しており、シェアを高めている。洗濯機やパームインシェーバーなどで、日本の家電の強みを生かすことができた」と述べた。また、ベトナムをはじめとした東南アジアの家電市場は成長基調に転じているが、中国は厳しい状況が続いているという。

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