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【決算深読み】パナソニックHD決算 2024年度上期は予想覆す改善、AI関連で好調目立つ

マイナビニュース / 2024年11月1日 16時2分

インダストリーの売上高は前年同期比4%増の2722億円、調整後営業利益は40億円増の132億円。「欧州の市況低迷により、産業用リレーや車載用リレー、コンデンサーの減販があったが、生成AIサーバー向け製品の増販により、増収となった」という。合理化や価格改定、円安効果による増益効果もあった。

エナジーの売上高は前年同期比8%減の2185億円、調整後営業利益が96億円増の331億円。なお、IRA影響を除くと、売上高は前年同期比7%減の2459億円、調整後営業利益が84億円増の105億円となった。車載電池は、国内工場の需要低迷が継続。だが、北米工場の販売数量が増加した。また、米カンザス工場と和歌山工場の先行費用の増加、新規OEM向けの先行費用などがマイナスに働いた。産業・民生では、生成AIの進化により、データセンター向け蓄電システムが大きく成長して、増収増益になった。

その他/消去・調整は、売上高が904億円、調整後営業利益が78億円増の281億円となった。ここに含まれるエンターテインメント&コミュニケーションはデジタルカメラが伸長。ハウジングは新築住宅向けが減少したが、リフォームや非住宅向けが伸長した。

○通期見通しは据え置きだが、生成AI関連の成長が想定以上

一方、2024年度(2024年4月~2025年3月)連結業績見通しは年初計画を据え置き、売上高は前年比1.2%増の8兆6000億円、営業利益は5.3%増の3800億円、調整後営業利益は15.4%増の4500億円、税引前利益は1.1%増の4300億円、当期純利益は30.2%減の3100億円としている。

だが、為替換算や事業環境の変化を踏まえ、すべてのセグメントで売上高見通しを修正。くらし事業とコネクトでは上方修正、オートモーティブとインダストリー、エナジーで下方修正した。また、調整後営業利益では、コネクトで下方修正。その他/消去・調整で上方修正。これ以外のセグメントでは修正はない。

「コネクトの修正は、アビオニクスの機体製造の停滞に伴う出荷遅延影響や、Blue YonderのM&Aに伴う費用を織り込んだことが要因」と説明した。

今回の決算のなかで注目しておきたいのが、生成AI関連における事業成長である。ここでは、インダストリーとエンジーの2つのセグメントにおいて、活発な動きが見られており、「いずれも、年間見通しは、期初想定を大きく上回る」と強気の姿勢をみせた。

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