1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

写植機誕生物語 〈石井茂吉と森澤信夫〉 第54回 【茂吉と信夫】奨励金交付の光栄の影で

マイナビニュース / 2024年11月19日 12時0分

茂吉はやがて、加茂が評議員をつとめる機械学会で講演会をおこなうなど、写真植字機の発明者として、学術界でその名を定着させていく。 [注11]

いっぽうの信夫は、このころから、〈石井氏は、どうゆうものか森沢という名前が出ることを段々嫌らうようになった〉 [注12] と感じはじめる。茂吉には、そんなつもりはなかったかもしれない。しかし信夫の胸のうちには、もやもやした気持ちが巣食うようになっていった。

(つづく)

出版社募集
本連載の書籍化に興味をお持ちいただける出版社の方がいらっしゃいましたら、メールにてご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。
雪 朱里 yukiakari.contact@gmail.com

[注1] 明治節:昭和前期にあった祝日。明治天皇の誕生日である11月3日に定められた。1948年 (昭和23)廃止。

[注2] 恩賜発明奨励金については、「工芸時報」『帝国工芸 5(9)』帝国工芸会、1931年9月 p.483 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1547513/1/30 (参照 2024-09-30) 、崎田弘「特許 (実用新案) に就て」『東京工業会誌』34(4)、東京工業会出版部、東海堂 1932年04月 pp.98-99 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1548855/1/7 (参照 2024-09-30)、「感激と嘉悦を秘めて 厳かな恩賜発明奨励金贈呈式 光栄に輝く九発明家」『発明』28(9)、帝国発明協会 (発明推進協会)、1931年9月 pp.90-93 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3206505/1/49 (参照 2024-10-02)、「恩賜の御奨励金を発明家九名に分つ」『大阪朝日新聞』1931年8月21日 神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ 新聞記事文庫 https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100197288 (参照 2024-09-30) 、「内外彙報」『東京工場懇話会会報』(54)、東京工場懇話会、1931年3月 pp.54-55 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1487168/1/31 (参照 2024-10-02) などを参照

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください