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腫れ物Z世代とのコミュニケーション術、昭和と令和の"右腕の育て方"の違いとは

マイナビニュース / 2024年11月6日 8時48分

そのため、令和の時代の人の育て方に必要なのは、仕事に必要な業務や知識をマニュアル化、プロセス化、システム化することで、それを私は「勝ちパターン」と表現しています。この勝ちパターンを言語化して、若い人をトレーニングしていく。これは、DXが謳われる今の時代の必須要件です。

プロセスをデジタル化するためにはそれを言語化する必要がある。「オレの背中を見て学べ」という昭和の時代とは、そこが大きく異なるわけです。

マニュアル化というのは、それまでは直接話して教えていたことを、マニュアルを見れば済むようにすることです。今の世代は、眼の前で話を聞いて教えてもらう時間がもったいなくて、「それって動画はないんですか?」という感覚です。

普段YouTubeで動画を1.5~2倍速で見ている若い人たちからしたら、直接話を聞くのは時間の無駄なんです。内容をマニュアルか動画にしておいて、眼の前で聞かなくても分かるようにしておいてほしいというのが令和の価値観です。

プロセス化というのは、業務の流れの全体感を示すことです。今までだったら「作業の内容や意味など分からなくてもいいから、とにかくやれ」と言えば、「はい、分かりました」という返事が来ましたが、今は「それってなんのためにやるんですか?」と返ってくる。その作業をすることの意義に納得ができないと、動かない世代なんです。

例えば、SNSで投稿をする作業をさせるなら、SNSのリンクから無料登録をしてもらい、それを面談につなげる。面談でこのプレゼンテーションをすれば、見積もりを依頼される。見積もりの3日後にフォローメッセージを出して、受注に結びつけていくと、ここまで説明するのがプロセス化です。

今の若者は、マーケティングのことを我々世代よりもはるかに分かっています。例えばYouTubeを見て、その概要欄でリンクを見て、検索して比較して物を買うということを当たり前にやっている世代なので、プロセスが効率的でないと無駄が多いと思う感度が、我々よりも高いわけです。

このマニュアル化、プロセス化によって、それほど能力が高くなかったり学習意欲が低かったりする人でも、そのとおりにやれば結果を出せるようにすることが、令和の時代では求められるのです。

3つめのシステム化というのは、自分でしなくていいことはしなくてもいいようにすること。例えば以前は手打ちで行っていたデータ入力などは、今ではスキャンをすれば全部できてしまいます。外注もその一つです。あとはAIやオンライン上のアプリケーション、Zoomなどもそうです。人の手ではなく外部のシステムを使うことによって生産性を上げることがシステム化になります。
「オレの背中を見て学べ」ではなく、"勝ちパターン"を言語化する

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