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Ryzen 7 9800X3Dを試す - ゲーミングCPUの本命か? 第2世代3D V-Cacheの威力を徹底検証

マイナビニュース / 2024年11月6日 23時0分

で、フレームレート変動(グラフ97~100)を見ると、2Kは実に判りやすい。Ryzen 7 9800X3Dは完全に他と異なるグラフになっている。そしてRyzen 7 7800X3DはボトムラインはRyzen 7 9700Xとあまり変わらないが、そこからのプラスアルファが無いという感じである。ちなみに先程の最大フレームレート、グラフ97では丸めてあるが冒頭のピークでは580fpsほど(Frame Time 1.72msec)なんてデータがあり、これが反映された格好である。また最大/最小フレームレートは2.5Kでもまだ暴れているが、グラフ48を見れば実際にフレームレートがまだ暴れている事が判る。これがそのまま反映されたもので、ただ均すとほぼ同等、という感じだ。
○◆Watch Dogs:Legion(グラフ101~107)

Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/

やはり3D V-Cacheが効きやすいゲームであるWatch Dogs:Legion。結果(グラフ101~103)を見ると明白で、Ryzen 7 9700XよりRyzen 7 7800X3Dの方が高いフレームレートを出している。それよりも高いのがRyzen 7 9800X3Dというあたり、Ryzen 7 9800X3Dの優位性は明白である。流石に差が出るのは2.5Kあたりまでで、3K以降はほぼ収束するのは致し方ないところ。ただ最大/最小フレームレートを見ると、多少のブレが3K/4Kでもある事を示している。

ということでフレームレート変動(グラフ104~107)を見ると、2Kはもう完全に3本のグラフが分離している。2.5KだとRyzen 7 7800X3D/9800X3Dのグラフがだいぶ接近し、重なっている部分(50~60秒付近)もあるが、その前後は分離していたりするので、まだ性能差は歴然だしRyzen 7 9700Xとの差も明白である。3Kだとかなり重なるが、10~20秒とか70~80秒付近はまだ差が見られる。それも収束するのが4Kというあたりで、結構性能が明確に出ることが判る。

●ゲームベンチマーク総評
○◆ゲームベンチマーク総評(グラフ108)

ということで13のゲームベンチマークの結果をまとめたのがこちら。2Kにおける平均フレームレートについて、Ryzen 7 9700Xを100%とした場合の相対性能を示してみた。一番最後に幾何平均を示しているが、Ryzen 7 9800XはRyzen 7 9700X比で12.3%、Ryzen 7 7800X3Dと比較しても7.4%の性能向上が見られることが確認できた。こちらのスライドによれば、40以上のゲームでRyzen 7 7800X3D比で平均8%の性能向上があったとしているが、実際出た数字もこれに近い。AMDが使っているのがRadeon RX 7900XTX、今回の比較はRadeon RX 7900XTなので多少数字がずれてしかるべきで、それでも概ね8%近い数字に収束したというのは、Zen 4→Zen 5の性能改善が効いているということだろうか。またRyzen 7 9700X比で12.3%の向上もかなり大きなもの、として良いかと思う。Core Ultraとの比較は今回行っていないので、AMDの言う最大20%の向上が事実かどうかは何とも言い難い。

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