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Ryzen 7 9800X3Dを試す - ゲーミングCPUの本命か? 第2世代3D V-Cacheの威力を徹底検証

マイナビニュース / 2024年11月6日 23時0分

これらから考えると、Ryzen 9 9800X3Dの性能向上は、勿論処理によってはL3大容量化が貢献するケースもあるのだが、殆どは実効動作周波数の向上に起因するもの、と考えられる。

グラフ152はPCI ExpressのI/F性能の確認であるが、こちらは(まぁそもそも同じIODを使っているから当然ではあるが)差は見られなかった。

●消費電力測定 / 総評~まとめ
○◆消費電力測定(グラフ153~161)

最後に消費電力を比較してみる。グラフ153がSandraのArithmetic Benchmark(Dhrystone/Whetstone)、グラフ154がCineBench R24のAll CPU、グラフ155が同じくCineBench R24のOne CPU、グラフ156がTMPGEnc Video Mastering Works 7で4streamのエンコード、グラフ157が3DMark SteelNomad Light、グラフ158がMetro Exodus PC Enhanced Editionの2K、グラフ159がShadow of the Tomb Raiderの2Kのそれぞれの実行時の消費電力変動である(TMPGEnc Video Mastering Worksは開始から4分までの範囲を測定)。グラフ160にそれぞれの稼働中の平均消費電力、グラフ161に待機時の消費電力との差をそれぞれまとめてみた。

まず最初にグラフ160、待機時電力(Idle)で、何でかRyzen 7 7800X3Dのみ他よりも高い数値になっているのだが、これは以前別の環境でも同じ結果になった。今回Ryzen 9000シリーズの方は明確に低い値を示しているあたり、これはRyzen 7 7800X3Dの特徴なのかもしれない(個体差の可能性も否定はできないが)。

それはさておきグラフ161を見ると、なるほどRyzen 7 9800X3Dの性能が高い理由が一目瞭然である。Sandraの結果から、実効動作周波数がRyzen 7 9700Xより高くなっているのは間違いないとは思ったが、消費電力からも一目瞭然である。グラフ161を見ると、Ryzen 7 7800X3DやRyzen 7 9700XはDhrystone~TMPGEncの各処理の際の消費電力は100W未満に抑えられているのに対し、Ryzen 7 9800X3Dは170Wに達するほどである。動作周波数が上がれば消費電力も増える訳で、明確にこれが確認できたことになる。

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