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実業団で活躍したプロバレーボール選手はどんなセカンドキャリアを歩む?

マイナビニュース / 2024年11月6日 18時40分

山添さんは引退を考えてから、少しずつこれからの社員生活をイメージしていったそうだ。当時、ちょうどパナソニック パンサーズ内でセカンドキャリアへの取り組みが始まっており、Microsoft Officeの講座などが行われていたことも大きかったという。

だが2020年4月といえば、コロナ禍での外出自粛がスタートしたばかりの時期。山添さんのセカンドキャリアは想像していた通勤・出社ではなく、在宅勤務から始まった。当時の苦労を山添さんは次のように語る。

「まず、PCが使えない。とくにタイピングですね。コロナ禍のビジネスシーンではメールとチャットがコミュニケーションの中心じゃないですか。ビジネス用語に慣れていないのと相まって、返信が遅くて苦労したことを覚えています」(山添さん)

現在、山添さんはパナソニック インフォメーションシステムズの人事総務部で、主に新入社員のIT研修を担当。4月から8月中旬ごろまで新人に向き合い、その後は社内の予算管理やキャリア入社のオンボーディングなどを行っている。仕事をするうえで、アスリート経験はどのように役に立っているのだろうか。

「ひとつはコミュニケーション能力ですね。学生時代から試合でさまざまな場所に行っていましたし、学校や自治体、地域との交流もありました。スポーツを通していろいろな人との接点があったんです。チームワーク、助け合いの精神、目標に向かって協力し合っていく気持ちがはぐくめたと思います。もうひとつは体力。体が資本なのはスポーツ選手でも会社員でも変わりませんから」(山添さん)

また、バレーボーラーとしての経験を活かして、保育園や小中学生向けのバレーボール教室を行ったり、新入社員とバレーボールを通じてコミュニケーションを取ったり、コロナ禍ではオンラインでストレッチやトレーニングのコーチをしたりもしたそうだ。

「もしアスリートのセカンドキャリアに対する支援を増やしていただけるのであれば、不安を解消するための支援があるとうれしいですね。例えばビジネススキルを学べる場があったりとか、マネージャーを体験できる機会だとか。先のビジョンが見えれば見えるほど、イメージも付きやすいと思います」(山添さん)
○上司から見た山添さんの長所と魅力

そんな山添さんの働きぶりを、上司はどのように感じているのだろうか。

2022年にキャリア入社し上司となった、パナソニック インフォメーションシステムズ 人事総務部 採用・人材育成チーム チームリーダーの野間大樹さんは、「初めて会ったときはバレーボーラーとは知らなかったので“とにかく背の高い人だな”と。一緒に仕事をしていくなかで、人とのつながりを大切にすることを軸に持っている人だと思いましたね」と話す。

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