『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』PC版プレイ感想。北欧神話舞台の濃密なナラティブをこれでもかと楽しめる大傑作
マイナビニュース / 2024年11月8日 22時22分
この後の段落から、今作の内容における核心的な部分に対して言及があります!
本編を完走した今思えば、今作のボリュームは前作と比べ物にならないほど多く、ちょっとしたDLCくらいかなと考えていた想定は大きく裏切られました。バルドルを殺害したことで仲違いしたフレイヤとの関係修復に始まり、死んだと思われていた戦神テュールをラグナロクに対抗するために救出したり、巨人族であるロキとして存在しないはずの鉄の森を探索したり、オーディンに会うべくアースガルズに出かけてみたり、バラバラに散逸した仮面を捜索するために世界各地を旅したり、ヘルヘイムでうっかり解放してしまった狼「ガルム」と戦ったり、オーディンやトールと激突してみたりと、DLCどころではない超大ボリューム。むしろ前作は本作の前日譚くらいだったとすら言えるかもしれません。
中でも、個人的にはヴァナヘイムの探索が前作にはない圧倒的なボリュームに感じられました。概ね一本道を進行していくスタイルの同作において、オープンワールド風の世界として設計されている点がとてもユニーク。ダムを開放して乾いた大地を潤すと水路が利用できるようになり、探索できるエリアが大幅に広がります。
各地にはサブクエストから宝箱、強敵ボスモンスターがあちこちに配置されており、探索を進めることで武器防具の貴重な強化素材を入手していくことも可能。しかもナラティブとして、亡き妻のフェイと雷神トールが、クレイトスと出会う前に激戦を繰り広げた土地であることがうっすら明かされていくシナリオ要素まで存在しています。探索を面倒くさがってすぐに放り出す筆者にとって、これはヴァナヘイムを探索する強いモチベーションとして働きました。
そんな今作のテーマは、個人的にはやはり「予言」にあったかなと感じました。前作を通してアトレウスは自分がロキであり、ラグナロクに立ち向かわなければならない使命がある……ことを知ったのは上述の通り。しかし父のクレイトスからしてみれば自らの息子であり、アトレウスであるという認識は変わりません。このすれ違いがシナリオ展開に深みを与え、そして各キャラクターの成長プロセスを精緻に描いていくことに成功しています。親子の絆ももちろん魅力のひとつでしたが、個人的にはあんなに石頭で不器用だったクレイトスがアトレウスのことを認め、さらに自らの内省の中で成長していく様子がかなりぐっときました。
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