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『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』PC版プレイ感想。北欧神話舞台の濃密なナラティブをこれでもかと楽しめる大傑作

マイナビニュース / 2024年11月8日 22時22分

ところで、筆者はゲーム体験のうち特にシナリオ(ナラティブやストーリーテリング)要素をかなり重視しているために、戦闘アクションは途中で飽きがち。本編も難易度をもっとも簡単なものに設定した上で、さらに筋力(攻撃力)に極振りした装備で進行するなどシナリオ以外の関心が低めです。ローグライトも集めたものが結局無に帰してしまうことから何となく相容れないカテゴリで、ヴァルハラはまあスルーでいいかなと考えていました。

しかし、ゲーム体験の随所にナラティブやストーリーテリング要素を練りこむ努力に事欠かない開発陣の働きによって、ヴァルハラでも本編に関連する重要なエピローグが楽しめるようになっています。しかもクレイトスが北欧に逃げてくる前のギリシャ神話要素まで存在しており、筆者のような面倒くさがりでもシナリオ好きとしてはプレイしないわけにはいきません。

ちなみにローグライトとしてはやや珍しく難易度設定が用意されており、親切すぎる設計に思わず涙しました。適当なビルドで敗北して振り出しに戻される無力感を味わう必要がなく、淡々と戦闘をこなしてシナリオを楽しむことが可能。筆者のように戦闘にもビルドにもほとんど興味がなく、何も考えずに攻撃ボタンを連打していたい怠惰なプレイヤーすら取り残すことがありません。

『ゴッド・オブ・ウォー』の名誉のために弁明しておくと、戦闘アクション要素も他に類を見ないほど優れています。斧「リヴァイアサン」と双剣「ブレード・オブ・カオス」を敵の特性や好みに応じて使い分けられ、リヴァイアサンでは強烈なヒットストップによる重厚な打撃感を、ブレード・オブ・カオスでは多数の敵を切り刻んで倒せる爽快感を堪能できます。さらに中盤からは槍「ドラウプニル」も装備に加わり、ギリシャ出身のスパルタンであるクレイトスの面目躍如といったところ。トドメとして与えるフィニッシュブローでは敵の胴体を斧で叩き斬り、ダガーで突き刺して槍で吹き飛ばしましょう。

○やるなら前作から、ゆっくり遊べる大ボリュームのAAAタイトル

ここまで『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』について取り上げてきた本記事。あまり馴染みのない題材のためか日本ではそこまで知名度が高くない印象の同シリーズですが、アメリカはじめグローバルでは超有名タイトルです。PlayStation各世代のハードを代表するシリーズでもあり、現行機でプレイできる最新作が今も信じられないほどのハイクオリティで投入され続けている幸運なゲームです。

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