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『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』PC版プレイ感想。北欧神話舞台の濃密なナラティブをこれでもかと楽しめる大傑作

マイナビニュース / 2024年11月8日 22時22分

登場人物軸でお話を捉えがちな筆者にとって、敵として登場したトールとオーディン、あとヘイムダルは少し不憫にも思えました。トールは家族のことを思ってとる行動が裏目に出るばかりで、しかも飲んだくれてダメになっているところを娘に叱られた挙句、主神の命によって憎い巨人族であるロキ(アトレウス)との旅に何度も同行させられる羽目になります。しかもその最期はあっけないもので、パワー型・大巨漢キャラ好きの自分としては少し悲しくなりました(それでいてトールは雷神であり、稲妻のような機動力も兼ね備えています)。

ラスボスとして君臨するオーディンについても、アトレウス操作パートで直接描写される範囲内では「知識の探究者」として振舞っている側面を重点的に描かれていたこともあり、ボスキャラだからと言って殺すほど憎めはしないかなという印象でした。たしかに探究への優先順位が高すぎるあまり他の多くをだいぶ軽視するきらいがあり、世界中で買い過ぎた憎しみはその最期にふさわしいものだったと言えるかもしれません。それでもアトレウスがオーディンに対して最後にとった決断はやや衝撃的で、個人的にはややビターエンド気味に感じます。

また、初登場シーンからずっと憎らしかったヘイムダルもクレイトス一派としては殺されて当然だったかもしれませんが、正直やや後味が悪かったです。予言の中ではロキを殺害する当事者であり、角笛「ギャラルホルン」を吹いてラグナロクの到来を知らせることになるアース神族のヘイムダルは、予知能力(心を読む能力とも)で無類の強さを誇っていました。

しかしクレイトスの無限に増える槍「ドラウプニル」によって予知能力を攻略され、敗北。クレイトスはミーミルの制止を振り切り、後顧の憂いを絶つべく倒してしまいます。もうちょいすぱっとやってくれればいいものを、呪詛のように憎まれ口を叩きながら締め上げられた顔を赤黒くして絞殺されるシーンはなかなか趣味が悪く、いやその槍を使ってひと思いにやってくれと思いました。

○ローグライトが苦手でもストレスフリー、DLCエリア「ヴァルハラ」もプレイ

本編をクリアしてハイ終わりとはせず、せっかくなのでPC版には最初から付属しているDLC「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク:ヴァルハラ」も遊びましょう。いわゆるローグライトシステムに着想を得て戦闘を主軸に据えたコンテンツで、敵を撃破していくことでクレイトスの装備や戦闘アビリティを強化し、進行していくゲームモードです。

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