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【決算深読み】ソニー 過去最高の上期決算、ゲーム事業がけん引し通期も最高益更新へ

マイナビニュース / 2024年11月10日 21時58分

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の売上高は前年同期比12%増の1兆715億円、営業利益は184%増の1388億円、調整後OIBDAは103%増の1690億円と大幅な利益の増加となった。

ソニーグループ 執行役員 経営企画管理担当の松岡直美氏は、「ハードウェアの減収はあったものの、サードパーティーソフトウェアやネットワークサービスの増収などにより、大幅な増収増益になった。第2四半期としては過去最高を更新した」という。

2024年9月におけるプレイステーション全体の月間アクティブユーザー数は、前年同月比8%増の1億1600万アカウントとなり、8四半期連続で前年同期実績を上回っている。総プレイ時間も前年同月比14%増、期初からの累計でも同11%増となり、「プレイステーションプラットフォームが着実に成長していることを示している。プラットフォームビジネスにおける足元のモメンタムは強く、下期以降も安定したユーザーエンゲージメントの拡大と、収益成長が見込める」と自信をみせた。

PlayStation Plusは、上位サービスへのシフトや価格改定の影響などによるARPUの向上が見られ、前年同期比18%増(米ドルベース)の増収を記録。安定した収益基盤になっていることを強調した。

サードパーティーソフトウェアでは、堅調なフランチャイズ作品の貢献に加えて、新規のスポーツタイトルや、中国発のアクションRPGタイトルなど、新たなIPのヒットにより、売上げが大きく伸長したという。また、スタジオビジネスでは、9月6日に発売した「ASTRO BOT」が、Metacriticスコアで94点を獲得し、ゲーマーコミュニティから高い評価を獲得していることを示しながら、「発売9週間での販売本数が150万本を超えるヒットとなり、購入者の37%は、過去2年間にファーストパーティーソフトウェアの購入実績がない新規ユーザー。若年層やファミリー層の購買比率も高く、より広いユーザーへの訴求に貢献している」と手応えを示した。

ライブサービスゲームでは、「HELLDIVERS 2」が大ヒットを記録した一方で、「Concord」のサービスを停止するという事態に陥ったことに触れ、松岡執行役員は、「この2つのゲームから大きな経験と学びを得ている。タイトルの開発管理や、リリース後にも継続して拡張コンテンツを投下し、サービスをスケールさせるプロセスなど、成功と失敗からの学びを得ている。これをグループ内のスタジオで共有し、開発マネジメントの仕組みを強化する。ヒットの予見性が高いシングルプレーヤーゲームと、立ち上げに一定のリスクを取りなからも、アップサイドを追求するライブサービスゲームを組み合わせた最適なタイトルポートフォリオの構築を進めていく」と語った。

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