1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

【決算深読み】ソニー 過去最高の上期決算、ゲーム事業がけん引し通期も最高益更新へ

マイナビニュース / 2024年11月10日 21時58分

また、十時社長兼COO兼CFOも、「ユーザーテストや社内評価のタイミングをもっと早くすべきであった。組織が細分化されており、それを横断した企画開発、販売連携がスムーズではなかった反省もある。自分たちのブラットフォームで食い合いが起こらないようにタイトルローンチをすることも大切である」などとした。

同社では、「Ghost of Tsushima」の続編である「Ghost of Yōtei」を皮切りに、2025年度以降、シングルプレーヤーゲームの大型タイトルを毎年継続的に発売していく考えも示した。

また、ハードウェアは、収益性が改善。PS5は、第2四半期の出荷台数が380万台(前年度同期は490万台)となり、上期では620万台(同820万台)を出荷した。十時社長兼COO兼CFOは、「年間出荷目標の1800万台は維持する。第1四半期は計画より弱めであったが、第2四半期は計画通り。下期はセールスプロモーションを行う予定である」としたほか、「PS5 proはコアユーザーを対象とした製品であり、もともと販売計画は大きくない。価格については、いろいろなコメントをもらっているが、それでも、PS4Proよりも若干強い引き合いがあるぐらいだ。価格設定がPS5 proの販売計画に悪影響を及ぼしていることはない」とコメント。「PS4からPS5へのシフトが進んでおり、PS5に買い替えると、ソフトウェアの購入が増加することになる。ポジティブな影響がある」と述べた。

G&NS分野の2024年度通期見通しは、売上高は前回公表値から1700億円増加し、前年比5%増の4兆4900億円としたほか、営業利益は350億円増加し、同22%増の3550億円、調整後OIBDAは350億円増加の同16%増の4750億円と上方修正した。営業利益は過去最高益を更新する見通しだ。

セグメント別業績、モバイルセンサーも大幅増収だが通期では下方修正

音楽分野の売上高は前年同期比10%増の4482億円、営業利益は12%増の904億円、調整後OIBDAは15%増の1118億円となった。興行や物販、ライセンス収入、ストリーミングサービスの売上げが増加した。ストリーミングサービスの売上高は、音楽制作と音楽出版のいずれもが前年同期比9%増を記録。松岡執行役員は、「The OrchardやAWALによる楽曲のデジタル配信や、アーティストサービスを通じて、新興市場を含めたグローバルでの事業拡大を実現している。ストリーミングが進んでいる国や地域では、音楽カタログの視聴が増加しており、2023年の米国音楽制作市場では、リリース後18カ月を超えるカタログ楽曲の視聴シェアは73%にも達している。Spotifyのグローバルトップ200においても、リリースから10年を超える楽曲のシェアは、2024年7月までの集計で20%以上になっている。ユーザーの年齢構成が成熟世代にシフトしていること、ソーシャルプラットフォームをきっかけに若い世代のリスナーが、過去の大ヒット曲の視聴機会を増やしていることが要因である」と分析した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください