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中小企業の水産物を海外へ! NTT西日本とJ・MADEが語るアメリカ現地商談会秘話

マイナビニュース / 2024年11月27日 10時0分

「いつかはみんなそれぞれが簡単に輸出にチャレンジできるような仕組み作りを目指したいなと思っていました」と、吉川氏は輸出への取り組みを始めたきっかけについて話す。同氏はその後、前職で知り合ったアメリカの事業者、FFM(旧:Federal Flour Mills)と水産物の輸出を手がけるものの、中国での前例からあまり積極的な展開は行ってこなかったという。

そんなときに出会ったのが、NTT西日本 富山支店だった。バリューチェーン構築に感銘を受けた吉川氏は、キー局の枠を超えて全国各地のローカル情報を集めるKKTエンタープライズを輪の中に引き入れる。

そして全国商工会連合会の共同・協業販路開拓支援補助金活用にKKTエンタープライズが代表申請し、採択されたことを機に「冷凍中食でニッポンの『旬』を『瞬』でアメリカ市場へ」が開催される運びとなった。
○現地商談会のカギとなった「需給マッチングプラットフォーム」

「バリューチェーンを構築するにあたっては、生産者と販路を繋いでいく、そのプラットフォームが重要であると当社は考えています。そして水産物を在庫化し、流通させるためには冷凍・冷蔵設備が必要で、海外輸出を実現するためには国境を越えられるECが求められます。ですから『需給マッチングプラットフォーム』『コールドチェーン』『越境EC』の3点をポイントとして検討を進めました」(NTT西日本 飯田氏)

NTT西日本 富山支店 ビジネス営業部 地域活性化推進室 担当課長の飯田拓巳氏は、このようにバリューチェーン構築の目的を語る。

なかでも、今回の「冷凍中食でニッポンの『旬』を『瞬』でアメリカ市場へ」成功のカギとなったのが「需給マッチングプラットフォーム」だ。

開発を主導したNTT西日本 富山支店 ビジネス営業部 地域活性化推進室 担当課長の宮崎秀人氏は、「主機能である需給マッチングはスクラッチで一から作りました。我々が求める機能を実現するプラットフォームがなかったからです」と説明する。

「ただしすべてをスクラッチで作るとコストもかかってしまうので、汎用的な機能は極力API連携するよう、基本設計を行っています。例えばEC部分や翻訳機能などですね。なによりもスピードが大事だったので、小さく作りそれをすぐに回して、小さな成功を広げていくことを心がけました」(NTT西日本 宮崎氏)

また海外は食品に関するルールも食習慣も、そして関心も異なる。水産物を輸出する際は商品情報まで気を配らねばならず、成分表や賞味・消費期限については英訳も含めて細心の注意を払ったそうだ。

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