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中小企業の水産物を海外へ! NTT西日本とJ・MADEが語るアメリカ現地商談会秘話

マイナビニュース / 2024年11月27日 10時0分

基本的に海外のバイヤーが使うものであるため、ビジュアル面では独自の“ニュージャパン” なイメージで他商品との差別化を強調。また商品画面の見やすさへの配慮のみならず、まったく見たことも食べたこともない食品について分かりやすく知ってもらうために、プラットフォーム内から直接KKTエンタープライズが制作した生産者の動画を再生できるようにしたという。

NTT西日本 富山支店 ビジネス営業部 地域活性化推進室の橋本里紗氏は、「まだ海外に届いていない日本食の情報や、生産のストーリーや生産者さんの思いを伝えられるように工夫しました。商品を安売りするのではなく、きちんとした価格で富裕層にアピールできるようにしたかったんです」と、プラットフォームにかけた思いを述べる。

○大成功を収めたアメリカ現地商談会

9月19・25日に開催された「冷凍中食でニッポンの『旬』を『瞬』でアメリカ市場へ」では、7月1日に事前に日本国内で行われたアメリカ商談会向け試食会において選考された商品が、「需給マッチングプラットフォーム」を介して紹介された。参加したのは、ニューヨークやロサンゼルスのスーパーマーケット、レストラン、ホテル、マスコミなどだ。

「アメリカで現地側を担当した感触としては、かなりの成功を収めたと言っても過言ではないと思います。日本の関係者は『こういった催しでは、日系の飲食店しか参加しないのが通例。現地のバイヤーが多数出席したのは初めてではないか』と話されていました」(J・MADE 吉川氏)

イベントのコンセプトは、中小企業の隠れた逸品をDXを活用しながら紹介していくという点にあるが、生鮮品は飛行機で輸出するしかない。そこで今回は船でも運べる冷凍中食を取りそろえ、物流コストも踏まえて説明を行ったそうだ。

とくに評判が良かったのは、静岡県のヴィーガン弁当。すべて冷凍食品で構成されているが、幕の内弁当やわっぱ飯のようなイメージで作られており、味も食感も好評だったという。また東北の魚で作ったハムや、高知県の野菜のお寿司、熊本県のヨーグルト由来のマヨネーズなどが、富裕層のヘルシー指向とマッチしたそうだ。

「アメリカの大規模なホテルあたりですと、何千名もが参加する催しが年に何回もあるそうなんですよ。1年以上もつ冷凍食品ならば、帰りのお土産にしてみたいという声もありました。『需給マッチングプラットフォーム』は、こういった輸入側のニーズも相談できる作りになっているため、都度アメリカと日本を行き来せずとも商品作りまでお願いできそうな点も好印象だったと感じます」(J・MADE 吉川氏)

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