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テレビ屋の声 第92回 『あのちゃんねる』小山テリハ氏、番組を守り続けて異例の地上波復活 あのちゃんとの“物語”で受ける刺激とリスペクト

マイナビニュース / 2024年11月25日 6時0分

それと、『サンパチスター』という霜降り明星さんと宮田俊哉さん(Kis-My-Ft2)MCの番組で、オリジナルの二次元キャラたちがジャルジャルさんや板倉(俊之)さんが書いた漫才やコントネタをやるっていう内容なんですけど、粗品さんが「サンパチスター」という番組タイトルの曲を作ってくれたんです。その最初の音源が上がってきた時に、「めっちゃいい曲だ!」ってデスクで一人感動して。同世代でこんな才能がある人と仕事ができるってすごく幸せだなと思えたんですよね。

――あの番組は2020年ですから、粗品さんの音楽の才能が現在ほど注目される前ですよね。

あの番組はキャラクター一人ひとりの設定やビジュアルとか名前も、自分で全部考えていたので、自分のオタク要素から生まれた企画が粗品さんの才能と相まってアウトプットされたことが、本当にうれしかったです。

――最近では『イワクラ吉住』で、『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博先生に手紙を送って、大量の直筆のメッセージが返ってきた回が、大きな話題になりました。

あの特集回は、冨樫先生、そして『HUNTER×HUNTER』のファンとして、後世に1個功績を残せたかなって、ちょっと思ったぐらいでした。先生からの原稿が届いた時はスタッフみんなで震えてましたね。「話を受けてもらえたけど、本当に返ってくるかな?」「どんなのが来るかな…」「1行で意味深なものが来るのかな」とみんなであれこれ妄想していたんですけど、想像を超えるボリュームが届いて、本当に鳥肌でした。自分がこの業界に入って、一つ意義のあることができたかなと思えました。

それに、冨樫先生が『サクラミーツ』が作られたときの喜びをお手紙の中に書いてくれていて、自分の企画した番組を知ってくれているなんて…と本当に驚きましたし、めちゃくちゃうれしかったです。この仕事をやっていて良かったと、心底思いました。

○関わった人全員に信頼される加地倫三EP

――制作者としての師匠は、先ほどからもお名前が挙がっている加地さんですね。

企画が作られていくまでのプロセスや演者さんの生かし方など、『アメトーーク!』で番組作りの全てをゼロから学ばせてもらいました。加地さんは、誰かが主役になるよりも、結果としてみんなが活躍できるようにバランスもすごく気にしてるなと思うんです。一方で、芸人さんたちも『アメトーーク!』の反響はすごいし、加地さんに対して信頼を持って頑張ってくれる。自分がプレゼンする漫画やテーマをどう面白く伝えるかという責任感もあるから真剣に打ち合わせしていて、制作者と演者さんが一緒に作っているスタイルもすごくいいなと思います。

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