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テレビ屋の声 第92回 『あのちゃんねる』小山テリハ氏、番組を守り続けて異例の地上波復活 あのちゃんとの“物語”で受ける刺激とリスペクト

マイナビニュース / 2024年11月25日 6時0分

そうですね、ADの頃と比べれば仕事に左右されなくなって自分の時間を確保できるようになってるとは思うんですけど、体感的にはずっと忙しくて、全然楽にならないのでびっくりしてます(笑)。「ここは人に譲らず、自分で決めたい」っていうことが結構あって、そうなるとこだわり出しちゃうから全然手が抜けなくて。

『サクラミーツ』で作るグッズも、基本的にデザインは自分がこうしたいというものがあるので、商品化担当の人との打ち合わせに全部入ってます。丸投げしないから「こいつ、うるさいなあ」と思われてるかもしれないけど(笑)、みんなが手に取って生活の一部になるであろうグッズなので、せっかくなら素敵なものを持っててほしいなって思っちゃうんです。

――自分がグッズを買って身に付ける喜びを知っているからこそですね。

はい。それを考えるのがすごく楽しいんです。テレビ局ってこんなに何でもできるんだということにもびっくりしてます。YouTubeもできるし、番組イベントもできるし、六本木ヒルズ・テレビ朝日の夏祭りイベントでの飲食店のメニュー開発もできるんですよ。試食して「これちょっと辛くないですか?」とか言ってると、自分誰なんだろうって思ったりしますが(笑)

――もう店のオーナーですね(笑)

それもこだわっちゃうから、お店がどうなってるか見に行きたくなっちゃうんですよ。今年、『サクラミーツ』で初めて夏祭りイベントに出店したんですけど、現場に行って「この小道具、ここに置けますか?」って提案したり、SNSに「ん?」と思う書き込みがあったら「ここのオペレーション、こうしたほうがいいと思います」って指示したりして、バイトの人からしたら「すごいめんどくさい」と思われてると思うんですけど、ちょっとでも来て良かったなと思ってほしいし、不快に思う人を減らしたいんですよ。ベースに「不安」があるので、その要素を取り除きたすぎて、全部見ちゃうんですよね。

――体感的にずっと忙しい理由はそれですね(笑)

番組のSNSも基本的にはほぼほぼ自分がやってますし…。ちょっとずつ人に任せていく練習はしてるんですけど、ベースは自分で作らないと気がすまなくて。

――それでも、インプットの時間はちゃんと確保されているのですか?

あのちゃんのライブも櫻坂46さんのライブも行くし、映画を見に行ったりとか漫画を読んだりとか、気になったものは見ていますが、意味合い的には現実逃避の部分もあると思います。「SNSにこれ出さなきゃ」とか「次の収録のキャスティングどうなってるかな」とか、常に仕事のことを考えちゃうんで、そんな中で何かに没頭することでその瞬間だけ全部忘れられるという救いになってるんです。好きなものの延長が仕事になってることが多いから、オンとオフがないんですけど、忙しくても好きでやれちゃってるのかもしれないです。

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